台風１０号の影響は少なく。
この先の天気予報を見ていると次から次へと台風が日本に近づいてくるようです。今日は立秋、暦の上では秋へと入っています。夏も少しづつ力を弱めてくる頃なのでしょう。今回、近づいてきた台風１０号の影響はあまりなく、朝のうちは雲が多かったものの次第に青空が広がってきました。
直接的な影響はないものの東寄りの湿った風が吹き、ちょっと面白い雲も現れていました。台風が近づいている時は普段見られないような気象現象が見えたりすることもあり、悪いことばかりでもありません。
日の
青空は長くは続きませんでしたが、朝のうちの短い時間はきれいな夏空を楽しむことが出来ました。今、燕山荘の東側斜面にはシシウドが花を咲かせてきています。クマがこれを好むそうです。そのせいか先日も小屋の近くでクマの姿を見かけました、早朝や夕方にひとりで歩く際はクマ鈴などを持ち、クマに自分の存在を知らせることが大切かと思われます。また、クマ鈴は小屋の中では不要なので、ほかの方にご迷惑になるので、中に入った際は音がならないようにご協力をお願いします。
久しぶりのオスのライチョウを見かけました。その近くにはメスのライチョウもいて、もしかしてヒナがいるのかと思ったのですが、その姿は見ることが出来ませんでした。こんな時期にオスとメスが一緒にいるのも珍しいことではないのでしょうか。
夕方、なんとなく雲行きが怪しくなってきたので、雨雲レーダーを見ていると岐阜県北部では雷雨が発生しているようでした。その雲がやってきて、一時強い雨がこの辺りでも降りました。日の入り直前、この雨は上がり、雨に濡れた石ころが夕陽に照らされ、キラキラと光りきれいでした。
つい先ほどまでは雨が降っていたのに、きれいな日の入りを見ることが出来ました。日の入りも気づけば早くなってきて、１８時４３分頃沈んでいきました。
日が沈んだ後の雲の様子もなかなか良かったです。東側の空にある黙々とした雲が紅く焼け、また、有明山には滝雲が現れ、槍ヶ岳の独標あたりにはいい感じの雲がかかりました。ほんの３０分あまりの出来事でしたが、次々と変わっていく雲の様子に目が離せませんでした。この先、台風の動きには注視していきたいと思います。台風はほんの少し位置が変わるだけで影響が大きく変わってきます。これからはお盆休みも始まり、山を楽しみにされている方も多いかと思います。なんとか皆様が登山できるような天候となることを願います。
河地
