意外と天気が良かった一日。
太平洋側を進む台風１０号の影響はほとんどありませんでしたが、その間接的な影響で朝からいつもとは違う南東からの風が吹いていました。そのため、合戦尾根の南側や山頂の東側にガスが沸き上がっていました。普段であれば見られない光景でした。
昨日お泊りの皆様が下山する頃には青空も見え始めていた。夏が始まったころはミヤマキンバイやミヤマキンポウゲなどの黄色い花々がたくさん咲いていた山荘直下の斜面には今はオニシモツケやヤマブキショウマ、シシウドなどの白い花々が多くなっています。今日はそれらの花々は東寄りのやや強い風に揺られていました。
ヤマブキショウマ
オニシモツケ
朝のうちはすっきりとしない天気でしたが、９時頃になると意外にも青空が広がりだしてきました。また、日曜日ということもあり、日帰りの方も多く、台風が近づいていることなど関係なく、賑やかになりました。
玄関前の階段の下に多くの方が集まっていらっしゃいました。こういう時はたいていライチョウが現れた時です。慌ててレンズを望遠に変えてそこの行くと昨日見たオスとメスでした。人のことなど全く気にもせず、安心しきって盛んにエサを食べていました。人間が近くにいれば、テンやキツネなどの天敵がやってこないので、きっと安心できるのでしょう。
立秋になりましたが、今日現れた雲はまだまだ夏が終わっていないことを告げていました。台風の影響もあって、岐阜県の多治見市では４０℃を超えたそうです。ただ、今近づきつつある台風９号が通り過ぎた後、山の上では気温が下がる予報も出ています。台風が通過すると季節が大きく変わることがあります。
まだこの辺りでは台風９号による影響は出てきていませんが、明日の午後から明後日の朝にかけてはかなりの風が吹きそうです。台風が日本海へ入った時、北アルプスはかなり風が強くなる場合が多いです。また、この台風はやがて温帯低気圧に変わるようですが、温帯低気圧になったほうが気圧が下がり、風が強くなっていくようです。台風は通過するコースによって影響が大きく変わります。最新の情報を得て、無理だけはなさらないほうがいいかと思います。山小屋でゆっくり停滞というのもいいかもしれません。
河地
