真っ赤な朝焼け。
今朝起きると外はガスで真っ白でしたが、そのガスもだんだんと取れ出してきました。ただ、雲が多く御来光はあまり期待できないなぁと思っていたところ、日の出時刻が近づくとその雲が真っ赤に染まり始めました。このようにだめだと思っても思った以上にいい御来光が見られることは過去に何度もありました。やっぱり自然は何が起きるかわかりません。
その空を真っ赤に染めた太陽はすぐに雲に隠れてしまいましたが、今度はこんな素敵な光景を作り出してきました。
その後は天気は回復して、きれいな青空が広がりました。東の空遠くにはもくもくとした積乱雲が現れていて、まだ、夏の名残がありました。もう間もなく、夏も終わろうとしています。
コマクサはもう花を落とし、葉っぱは黄色く変わり始めてきていますが、この位の季節になると毎年イワヒバリたちがこの辺りをぴょんぴょんと何かをついばみながら歩いている光景を見かけるようになります。今日も二羽のイワヒバリがコマクサの周りを歩き回っていました。この写真のイワヒバリはおそらく今年生まれたものでしょう。まだ、幼さが何となく残っていました。小屋の周りで今年はイワヒバリをあまり見かけなく心配していたのですが、こうした姿を見て少し安心しました。
ややむしむしとした一日となりました。燕山荘周辺は終日見通しがきいていましたが、槍ヶ岳の穂先はガスに包まれる時間が多くなっていました。今日のような天気の場合、2700mあたりの上と下では天候も異なることが多いです。ここは晴れていても槍ヶ岳は雲に覆われている、そんなことが多いような気がします。2700mが天気のひとつの境目なのかもしれません。
河地