はるか昔から
9月12日(日)午後3時現在の気温:17℃ 天候:曇り
今朝5時の気温は15℃、朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。
今日は燕岳登山を楽しんだ方の下山入浴で立ち寄られる方が多く、館内も賑やかな一日となりました。コロナ対策へのご協力、ありがとうございました。
明日も、まずまずの天気になりそうなので、秋の山を楽しむには良さそうです。
稜線では草紅葉が始まりかけているようですが、有明荘周辺でも初秋を感じさせる花がたくさん咲いています。
▼「ハギの花」は今、満開です。
▼初秋の代表「ノコンギク」が咲き始めました。
▼二色の「ゲンノショウコ」
「ゲンノショウコ」は東日本では白い花、西日本には紅紫色の花が多いと言われています。有明荘周辺では白色と淡紫色の花どちらも楽しめます。
さて、今日も下山して来た方が興味を持って見ていたのですが、この所、売店で人気上昇中の商品があります。それは・・・「長野県の良い物」シリーズです。
今シーズンから特設したコーナーでは「池田町のハーブティー」と「信州松本の味噌と醤油」を販売しています。
コロナ禍でおうち時間を楽しむ方が多くなっていることもあってか、どちらも人気のある商品です。
先日、このコーナーで商品をご覧になっていたお客様から「『信州味噌』ってどんなお味噌なんですか?」と聞かれ、味や色については感覚的に分かっていても、何をもって『信州味噌』というのか全く答えられない自分がいました。
そこで、色々と調べてみると・・・
「信州味噌」とは大豆に米麴と塩を加え、発酵させて作られた山吹色の米味噌で、今、日本で生産されている味噌のうち、4割から5割がこの信州味噌だそうです。
原材料は大豆と米麴・そして塩のみで、信州味噌の最大の特徴がこの材料の配分。大豆と米麴は1:1で、一般的な濃度は12%程度となっています。
麹の割合が高いほど甘口になるので、信州味噌はどちらかというと辛口味噌になります。
そして「信州味噌」と呼べるのは、長野県味噌工業協同組合連合会加盟の味噌メーカーにより、長野県内で製造されている味噌だけである事も初めて知りました。
県内には歴史のある昔ながらの味噌蔵が数多くありますが、量販店などでもよく目にする「マルコ〇みそ(長野市)」「ハナマ〇キ(伊那市)」「タケ〇みそ(諏訪市)」など大手の味噌製造会社の本社・工場も長野県に集中しています。
有明荘では松本市・丸正醸造の「二年味噌」を販売しています。本来、信州味噌といえば熟成期間が短いというのが特徴で色は山吹色ですが、「二年味噌」は熟成期間が長い為、少し濃い色をしています。せっかく味噌処・信州(長野県)にお越しいただいたのだから、巷では買えない奥深い味噌を楽しんで頂けたら・・・と考えて選びました。まさに「信州の良い物」です。
▼丸正醸造の「二年味噌」
今、コロナ禍で免疫力を高める食材として味噌は注目を浴びています。発酵食品である味噌には、乳酸菌が多く含まれるので腸内環境を整える他、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす効能があるからです。
味噌は、はるか昔から造られていたそうですが、今でこそ健康に良いことが科学的に証明されているものの、昔の日本人は健康に良いことをどこか感じていたかもしれないですね。
(猪股ひ)