秋めく山の色。
さかきです。
昨日はヘリコプターの空輸作業の準備で朝から忙しなく動いていたため、朝陽浴びる山の様子を見る余裕などまったく無かった分、今朝は久しぶりに小屋周りをうろうろしながら、初秋(・・・でいいのかな?)の北アルプスを観察しました。
と、その前に。
小屋のシンボルツリー“ななかまど”と私。
周辺に生えているななかまどは、赤やオレンジに色づく葉っぱも見かけるようになりましたが、この子はやや色あせた感はあるものの、未だ青々としています。小屋の色濃い壁が陽ざしを吸収し、周辺温度を高めているので、やや“季節ボケ”しているのだと思われます。
実だけはしっかり赤味を帯びています。
「好きでこんな所に生えてぬくぬくしているわけじゃないよ!ちゃんと“秋”になっていることぐらいわかるもんね!」・・・なんて冗談はさておき、秋の朝陽を浴びるこのななかまどの葉っぱの緑と実の赤、加えて空の青、これらのコントラストはなかなかきれいだと思います。
話を戻し山の様子はと言いますと、
▲穂高連峰 左奥 御嶽山
▲槍ヶ岳
▲表銀座縦走路越しに剣立山連峰から白馬岳方面
草紅葉がだいぶ進んでいる証、山肌の色が秋めいているのがよくわかります。
▲大天荘周辺の朝
小屋まわりにあるハイマツにまぎれてななかまど等草木の紅葉の赤味も遠目でもわかります。
足元にあった小さなカラマツ。こちらも徐々に葉が黄色くなってきました。朝陽を浴びてより鮮やかです。
深まってゆく3000m級の稜線の秋。季節の移ろいが刻々と変わっていくその様を観察する楽しみがこれから毎日続きます・・・とは、山小屋従業員の特権ですかね。
しっかりブログでお伝えさせて頂きます。
遅咲きのミヤマキンバイを一輪見つけました。