秋晴れも今日まで?
夜明け前の東側の空がオレンジ色に変わりだす頃、まだ、街の灯りは美しく輝いています。日の出の時間までにはまだ40分以上あるため、外にいらっしゃる方も多くはなく、静かに明け行く空を楽しむことが出来る時間帯なのかもしれません。ただ、これからの季節は寒さとの戦いになりそうです。
日の出時刻が近づいてくると反対の西側の空もほんのりとピンク色に変わりだします。これもまたきれいなものです。今日は裏銀座の山々の稜線にはべったりと雲が付いていました。天気の変わり目なのでしょうか。
今日も美しい御来光を眺めることが出来ました。今年の10月前半は天気と気温に恵まれ、思った以上のたくさんのお客様が連日登ってこられました。ただ、10月10日を過ぎた今日あたりから、平日は静かな山となってきます。
日中、風がやや強く吹いていましたが玄関先の温度計は14℃くらいまで上がり、秋とは思えない暖かな一日となりました。ナナカマドの赤い実が青空に映えます。
10月10日を過ぎると例年、冬支度を始めだします。今日は北燕岳のコマクサを守るために張ってあるグリーンロープの回収に出掛けました。この作業をするのはロープが強風に揺れ、地面をえぐってしまうからです。その作業中、一つだけ、まだピンクの花をつけているコマクサを見つけました。恐らく、今シーズン見る最後のコマクサの花なのかもしれません。
その帰り道、めがね岩の近くを通ると面白いことに、めがね岩の穴から太陽の姿を見ることが出来ました。普段であれば、この時間帯にここにいることはほぼないのですが、今日は登ってこられるお客様も少なく、また、この好天の中で進められる作業を進めなくてはと早い時間から外へと出かけていました。この冬支度、タイミングを逃してしまうと大変なことになってしまいます。過去の記録などを見ながら作業を進めています。
食品ストッカーを冬の間小屋で使えるようにと中へ運び込みました。少しづつですが冬支度が始まり出しました。
秋の暖かい日差しを受け、街の建物の屋根がキラキラと光り、また、その奥には富士山もくっきりと見えていました。
前線が近づいてきているのかだんだんと雲が増え始めてきました。ただ、その雲が創り出す光景はとても素敵でした。その後さらに雲が増えていきました。明日は雨の予報となってきています。また、週明け辺りには強い寒気が入ってくるようでいよいよ初雪となるのでしょうか、それまでに進めなければならない作業がたくさんあります。今日までは暖かい日々が続いていましたがやはり季節は秋から冬へと進んでいるようです。
河地