大天荘~為右衛門吊岩 積雪状況。
さかきです。
昨日の真冬並みの悪天候から一変、今日は午前中を中心にすっきりとした晴れ間が広がりました。
ということで、大天荘~切通分岐~為右衛門吊岩辺りまでの登山道の積雪状況を視察してきました。
<大天荘直下>
積雪平均30cm前後。この辺りは風が強かったものと思われ、吹き溜まり箇所はほとんどありません。ただ、今後新雪直後は夏道ルートが不明瞭になりやすい事、またトラバースを強いられるため、凍結した時にこの斜面にて滑落した場合は止まりにくい点、それぞれ注意が必要です。
<切通付近>
新雪直後はほぼ雪壁に近い状態となるため、ここの通過が一番慎重を求められます。
今回ここが一番吹き溜まりとなっていました。はしご手前の鞍部で腰上までラッセルとなりました。
<為右衛門吊岩付近>
積雪平均30cm前後。吹き溜まりはほとんどありませんが、あちこちで雪の重みで木々が道をふさぎ気味になっているので、やや通りずらい感はあります。
全体的には思いの外積もっているというのが印象です。上記以外でも所々膝から腰辺りまで潜る所はありました。もちろん、風の吹き抜けやすい所はほとんど積雪のない所もあります。
陽当たりの良い場所は融けて地面が出てくる所もあるでしょうし、逆に凍結を繰り返しツルツルになる所も出てくるでしょう。
いずれにしましても、この先数日間燕山荘から大天荘方面へ縦走ご予定の方は、積雪に耐えうるアイゼン等の装着できる靴でお越し頂くことが前提で、個人の技量にもよりますが、アイゼンやピッケル等(もしくはストック2本)の携行をお薦め致します。冬山装備でお出かけください。
なお、上記ルートは全て夏道通しです。
※この先の天候次第で積雪状況は刻々と変化します。その都度ブログでお伝え致します。
※常念小屋~大天荘は状況見に行けていませんが、上記内容とさほど変わりない積雪状況のようです(本日一ノ沢登山口からお見えになられたお客様のお話を聞く限りにおいてはです)。
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今朝の模様をお伝えします。
▲日の出前 遠望富士山
▲大天井岳と槍ヶ岳の真ん中に満月
▲双六岳と丸山の間に沈みゆく満月
▲日の出前 大天荘と大天井岳
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰
今朝の最低気温は、大天荘の温度計で-10.8℃。撮影時は風もあり、やはりこの寒さにまだ体が慣れていないため、非常に寒かったです。手袋を安易に考えていたため、手先が危うく凍傷になるのでは、というぐらい悴みました。
し・か・し、とてもきれいでした。
神々しいとはこの事を言うのかな、なんて思う余裕がないくらい寒くて手先が痛かった・・・