どんよりな空の10月最終日。
今日で10月も終わりとなります。いよいよ季節も冬へと進んでいくのでしょうか。今朝は雲が多く、どんよりとした朝で始まりましたが、西側の空は鉛色の雲が広がっているのに対し、東側は少し雲の切れ間があり、空がオレンジ色に染まり出しました。日曜日の朝とあって、御来光を見ようと外には多くの方がいらっしゃいました。
朝起きた時は御来光は望めないと思っていたのですが、6時を少し過ぎると雲の間から、まぶしい太陽の光が差し込んできました。今朝は少し風が強かったこともあり、喫茶室のサンルームからコーヒーを飲みながら、御来光をご覧になられている方も多くいらっしゃいました。そのサンルームは今日で今シーズンの営業を終了しました。この後はここを倉庫として使っていきます。そして、小屋閉めの頃には雪の重みから小屋を守るための支柱が何本も立つことになります。サンルームの営業は終了しますが、生ビール、コーヒー、ケーキは売店で引き続き販売していきますのでよろしくおねがいします。
今日の日中は気温が3℃くらいまで上がり、ここ最近の中では高い気温となりました。ただ、西風が強かったのでそれほど暖かいとは感じませんでした。この気温で雪解けが少し進んだようです。燕岳の山頂方面はほとんど雪がなくなってきました。今日は朝から裏銀座の山々には雲がべったりとかかり続けました。
それとは反対の東側は太陽の光が届いていて、なんだか暖かそうに見えました。紅葉がさらに下に進んでいる様子もよく分かりました。今日は山と街では天気が随分と違ったようでした。
燕山荘グループで隣にある大天荘は今日で営業が終ります。日中、時々雲が切れると大天井岳が姿を現す時間帯がありました。晩秋の色に戻った燕岳とは対照的に大天井岳は真っ白な冬の装いとなっています。標高が200m違うだけで季節の進みも違うようです。今日で営業を終える山小屋がまた増えてきます。これで山小屋に泊まりながらの縦走はもう出来なくなりました。また、ひとつ季節は一歩冬へと進みました。
雲の多い一日でしたが夜になるとその雲も随分と取れて、星も見られるようになってきました。待ちの灯りの上には昴を見つけることも出来ました。8月になって朝方、昴が見えた時はもう夏も終わりだなと感じたものですが、今は日が沈んですぐにその昴が見えるようになってきます。
小屋開けから今日まで一緒に働いてきた長期スタッフの一年目の6人が期間を終了して下山して行きました。春の除雪から始まり、夏の忙しい最盛期を共に働いてきた仲間との別れというのは何度経験しても寂しいものです。この6人の元気にはずいぶんと助けられました。本当にありがとう、お疲れ様でした。
河地