11月の雨。
前線に向かって暖かい空気が流れ込んだため、11月ですが、雪ではなく雨となりました。気温は1℃台で冷たい雨となりました。こんな雨での中を歩くのは衣類が濡れてしまいさぞかし寒いことでしょう。ただ、この雨は、水を取ることが出来てうれしい雨となりました。水のポンプアップは凍結によりもう出来なくなっているので、タンクにためてある水だけでやり繰りしていたので、この雨はちょっとしたプレゼントとなりました。
この雨で雪が全部融けてしまわないかと心配していたのですが、お昼前には雨も上がり、すべての雪が解けてしまうことはありませんでした。ただ、心配なのはこの前線が通過した後は強い寒気が入ってくるため、この雨でぐしょぐしょになった雪がカチカチの氷になってしまうことです。そうなるとツルツルで非常に歩きにくい登山道となってしまうかもしれません。
雨で外に出られなかったので、小屋の中で作業を進めました。サンルームや食堂に冬用のサポートを立てました。小屋の中の雰囲気も冬らしくなってきました。
夕方、ヘリポート下のナナカマドの木のところに1羽のライチョウがやってきました。すっかり白くなり、すぐにはライチョウの姿には気づきませんでした。
こうして冬になるとライチョウたちはこのナナカマドの実を食べにやってきます。ただ、ナナカマドの実は細い木の先にあるので、体の重いライチョウはバランスをとりながら、木の枝の先の細い所を登っていきます。時折、木の枝がライチョウの重さに耐えられず、大きくたわんでしまうため、落ちそうになるのを羽をばたつかせながらバランスをとり、ナナカマドの実を食べていました。ライチョウに毎日出会えるわけではありませんが、こうしてナナカマドの実を餌としているようなので、ナナカマドの赤い実のあるあたりを探せば、ライチョウに出会えるチャンスがあるかもしれません。
河地