静かで穏やかな日。
11月の平日ともなれば登ってこられる方も少なくなりのんびりとした空気が流れます。今日は風は比較的弱く、白くなった北アルプスの山々をゆっくりと眺めるにはいい一日となったのでは。ただ、この時期なのでに日中でもかろうじてプラスの気温になる程度です。さて、今シーズンの営業もいよいよカウントダウンが始まり出してきました。天気が荒れてしまうと雨戸を入れられなくなるので、天気が穏やかなうちにと、風の強い西側から雨戸を入れ始めました。また、水はもうポンプアップ出来ないので、タンクに貯めてある水だけでやり繰りしています。その水も何とか足りそうで少しほっとしています。
小屋の西側で作業をしていると小さな足跡みつけました。
その足跡の正体はイワヒバリでした。この一羽はいつも小屋の近くでよく見かけます。でも、寒くなってくるともう間もなく下に降りて行ってしまうでしょう。
西側の山々には少し雲が出ていましたが、燕岳は終日きれいに見えていました。西日を浴びた燕岳のこの色はなかなかきれいでした。
太陽は雲の上に沈んでしまいましたが、ちょうどその頃、反対の東側には反薄明光線が見られました。夕日が見られなくとも珍しい光景を目にすることが出来ました。
登山道の様子
第3ベンチ上
現在、第2ベンチを過ぎると所々、雪の上を歩くようになります。第3ベンチを過ぎると雪の上を歩くことが多くなるので、第3ベンチで休憩しがてら、チェーンアイゼン等をつけるといいかと思います。また、登山口が明るくなるのは6時過ぎです。
合戦小屋はトイレと休憩場所はご利用いただけますが、平日は無人となっております。行動食はお持ちください。
合戦小屋の少し上
合戦小屋から少し歩くと白くなった槍ヶ岳の穂先が見えます。展望も広がり始め、ここまでの疲れを忘れさせてくれます。
合戦の頭
山荘直下
少しずつ積雪量は増えてきますが、このようにそれほど多いものではありません。ただ、多くの方々が歩かれているので、チェーンアイゼンもしくは軽アイゼンくらいはほしくなります。この先の天気予報を見ていてもしばらく大きな崩れはなさそうなので、登山道の状況はしばらくこのような感じです。
河地