冬の贈り物。
昨日は風雪の厳しい一日となりましたが、一転して今朝は素晴らしい冬晴れとなりました。夜明け前、空が赤く染まりだす頃、街の灯りの奥には富士山が見え、真っ白になった槍穂高は太陽が昇る前でしたが、白く輝いて見えました。冬の朝は寒さが厳しいですが、晴れればこんな素敵な光景で一日が始まります。
1月2日以来、今年2度目のご来光となりました。少し、風があって時折雪煙が舞い上がっていて、その雪煙までも紅く染まり、とてもきれいな朝でした。
そして、太陽が昇ると真っ白な山肌はみるみるピンク色へと変わっていきました。今朝も冷え込みが強く、−20℃以下となり、また風がやや強くその風に雪が舞い上がり、外にいるのがちょっとつらい状況でしたが、その分大変美しい光景を見ることが出来ました。今年の冬は気温も低く、雪の量も例年並みとなりましたが、晴れればこうして感動するほどの美しい光景を見せてくれました。自然からの贈り物です。
昨日、お泊りのお客様をお見送りして、今シーズンの冬期営業は終了となりました。事故なく終えることが出来、今はほっとしています。
天気も良かったので、午後に燕岳へ行ってきました。今日は立山や鹿島槍など北部の山々も久しぶりに姿を見せてくれました。冬に北燕岳より先のコースは通行できませんが、燕岳から見るこの姿はなかなかかっこいいものだと思います。
燕岳から見る燕山荘
再び、全ての雨戸が入れられ、ひっそりとしています。明日には下山の予定です。
冬やらではの美しさにシュカブラがあります。今日の日中は空がきれいに晴れ渡り、少し風はありましたが、こんな美しい光景にも出会えました。
ここで見る最後の夕陽です。この冬期営業中、夕陽を見ることが出来たのは3回くらいだったような気がします。日の入りが終ると再び小屋の片付け作業へと戻りました。なんとか、片付けもめどが立ち、明日下山出来そうです。今年の冬はクリスマス寒波と年末寒波が厳しく、登山を中止された方も多くいらっしゃいました。ただ、先ほども書きましたが事故なく終えられたことが何よりだと思います。冬山は厳しいものですが、今日のように素敵な贈り物を届けてくれることもあります。冬山ってやっぱりいいですね。本当に美しいです。
河地