紺碧の空に白い峰、乗鞍・上高地。
2月25日~27日の2泊3日は、乗鞍上高地ツアーでした。
▲六百山・霞沢岳方面
先週訪れた栂池自然園はじめとする小谷村ほどではありませんが、乗鞍・上高地一帯もここ数年来でかなり多い積雪量です。
これはひとえに、降る雪の量が多いだけではなく、ここ数年になく“寒い日が多い”こと。
二十四節気の一つである雨水、今年は2月19日。ここ数年のパターンだと雨水を過ぎれば乗鞍・上高地一帯も雪ではなく雨が降りやすくなる時期です。
ところが地元の方にお聞きすると、直近一週間はほぼ毎日雪が降り続いていたとのこと。
二週間ほど前の前回のツアー時よりも雪の量は増えました。
初日・二日目晴天の下、乗鞍岳や穂高連峰が一望でき、満足いくツアー内容だったと思います。
【2月25日】
初日足慣らしは氷瀑した善五郎の滝見物。
やはり2月下旬ともなると太陽高度は徐々に高くなり、これだけの雪に囲まれながらも木々の間から降りそそぐ陽ざしは春めいてきました。
わかりづらいですが、彩雲です。
氷瀑と化した善五郎の滝。立派に成長した“氷の像”は見応え十分です。
乗鞍岳見える高台まで足を伸ばしました。
寒気の流入の名残で雪雲がかかり、全容は見れませんでしたが、主峰剣ヶ峰が青い空に映えきれいでした。
【2月26日】
▲焼岳
▲穂高連峰
「釜トンネル」を出発し、「上高地トンネル」を過ぎると、そこは真っ白な北アルプスの秀麗な峰々が出迎えてくれました。
この日の早朝は上高地界隈-19℃まで気温が下がったと聞き、木々の霧氷を期待していましたが、その後ぐんぐん気温は上昇し・・・などと贅沢な事言ってはいけませんね。
どこを見回しても紺碧の空に白い峰々が美しく、言葉になりません。
ランチタイムは、梓川畔の河原にて。
ニホンザルも水生昆虫を一生懸命探しているようでした。
ほぼ快晴無風の中、河童橋到着。
身も心も満足な二日目でした。
【2月27日】
最終日は寒冷前線の通過のタイミングと重なり、風雪の中、乗鞍三大滝の一つ「三本滝」の氷瀑見物へ。時折辺りが強い降雪で視界が閉ざされることもしばしばでした。
▲三本滝
雪の降り方が半端なく、氷柱さえ雪に埋もれてしまう程。
善五郎の滝とはスケール感が異なりますが、見応え十分。レンズ立て撮りでないと入りきりません。最も写っているこの滝も三本のうちの一つです。
帰りは原生林の中を踏みしめながら、下山の途に就きました。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
今冬の「上高地・乗鞍スノーシューツアー」は全て終了致しました。
担当ガイド:井村、赤沼敏治、榊 写真と文:榊