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燕山荘

目まぐるしい天候の三日間、北八ヶ岳ツアー。


3月4日~6日の2泊3日にて、北八ヶ岳のスノーシューツアーを催行しました。冬から春への季節の歩みを天候通して目の当たりにした3日間でした。

初日は移動性高気圧、二日目は「春一番」、三日目は強い冬型の気圧配置・・・

ある意味この時期にしてこの天候ありで、スノーシュー初参加の方も含め、各々が自然の息吹をしっかり感じ取って頂いたツアーだったような気がします。

 

【3月4日】

薄雲広がるも、“八ヶ岳ブルー”の下、心地よさを感じながらの出発。

1か月前に訪れた時よりも、さらに積雪が増した感がある北八ヶ岳一帯です。

やはり稜線の風は強めでしたが、「うっ!冷たい」という程ではなく、縞枯山からの展望を楽しみながら進みます。

稜線途中から振り返り見た浅間山が見事な容姿を湛えていました。

   ▲槍・穂高連峰方面

   ▲燕岳、大天井岳方面

車山高原越しに、北アルプス南部界隈の峰々。

茶臼山展望台からの眺望は、数ある北八ヶ岳一帯のその中でも屈指のポイントです。

強風を物ともせず、皆さん夕刻近い展望台からの景色を十分に満喫されました。

 

【3月5日】

「にゅう」山頂からの富士山の眺望を期待して麦草ヒュッテをあとにします。

この日は前日以上に南寄りの風が強く・・・どおりで、東京で春一番が観測されたのも頷けます。

画像からはわかりにくいですが、白駒池に降り積もった雪が、時折顔を覆いたくなるほどの雪煙となって我々に吹き付けました。

けれどこの真っ平で真っ白な雪原を縦横無尽に歩ける気分は最高!

3月にもなると、木々から振り込む陽ざしは力強さを増し、陰影がくっきり。

   ▲「にゅう」山頂から富士山方面

   ▲縞枯山・茶臼山・白駒池

   ▲稲子岳・西天狗岳

肝心の「にゅう」山頂からの眺望は・・・黄砂の影響と思われる濃い靄で、富士山はじめとする遠くの峰々は残念ながら何も見えませんでした。

おまけに山頂は強風というよりも暴風で、何かにつかまっていないと飛ばされるくらいの状況。全員での集合写真を撮り、皆さんでまたのリベンジを誓って早々下山の途に就きました。

 

【3月6日】

最終日は昨日までの比較的温かい空気感から一変、春一番をもたらした寒冷前線の通過後に相応しい、冬型の気圧配置と寒気の流入で、麦草ヒュッテの小屋に設置した温度計は外気温-14℃と一気に真冬に逆戻り。

かなり強い寒さを感じながらのハイクでしたが、冷え込んだおかげで木々には見事な霧氷がつき、各々シャッターを切りながら、楽しくツアーを締めくくりました。

   ▲茶臼山展望台にて

   ▲麦草ヒュッテ 島立オーナーとスタッフ近藤さんと一緒に

ご参加頂きました皆様ありがとうございました。

また、ツアーにご協力頂きました麦草ヒュッテ様には感謝申し上げます。

 

担当ガイド:河地、榊  写真と文:榊

 

今シーズンの「霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー」は全2回共に終了致しました。

3月12日の週末からは「白銀輝く栂池展望湿原スノーシューツアー日帰り」が始まります。

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