栂池展望湿原ツアー(日帰り)4回・5回。
3月20日・21日の両日、栂池展望湿原ツアー(日帰り)を催行致しました。
▲3月20日
▲3月21日
両日共に展望湿原まで辿り着くことはできたものの、安定しない天候の下、白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)を拝むことは叶いませんでした。
ただやはりそこは3月、1月2月とは違い、時折冷たい季節風を伴った雪が舞う変わりやすい空模様ではありましたが、気温は高めで、風が止み陽ざしが差し込めば、やや汗ばむ陽気でした。
【3月20日】
前日の雨模様から一転、多少薄日が射しこみ、加えて3連休の中日ということもあり、ロープウェー山頂駅前には、多くのバックカントリーやスノーシューを楽しもうという人で賑わっていました。
朝一、ライブカメラを覗いたときは晴れ間の広がっていた栂池自然園一帯でしたが、3月も後半、徐々に強まる陽ざしに、温められた雪面から上昇気流で湧き出た雲が、白馬三山方面の視界を閉ざしてしまいました。
一瞬辺りが霧で真っ白に包まれることもしばしば。
歩を進めるにつれ雲に切れ間、船越の頭辺りの稜線が見え隠れし始めました。
少し陽ざしが出てそれが顔に当たると、紫外線の強さを実感。
栂池自然園から展望湿原にかけてはすり鉢状の地形を進むため、殊、このツアーが催行される3月後半に雪山にお出かけの際は、日焼け止め対策が欠かせません。
薄日が射すとその陽ざしで雲が湧き立つの繰り返し。
展望湿原に到着。
切れそうで切れない雲、見えそうで見えない白馬三山・・・
またのリベンジを誓い合うのでした。
ランチタイムの後は、栂池ツアー恒例のヒップソリで雪まみれになりながらの下山。
最初は皆さん恐る恐るですが、一度滑るとその楽しさに病みつきになる・・・童心に帰るのですね。
午前中よりも辺りの視界広がりはしたものの、結局期待していた山並みはお預けとなったまま、帰路に就きました。
【3月21日】
朝方、このツアーの集合場所である「ホテル雪倉」様の玄関前からは、白馬三山がきれいに顔を出していました。
今日はかなり晴れ間が広がるとの天気予報を信じてロープウェー山頂駅に降り立ちましたが、3月の強い陽ざしで徐々に湧き立つ雲に、またしても白馬三山は隠れてしまいました。
前日よりは周囲の峰々が見渡せ、改めて青空と白い雪のコントラストの美しさが体感できたように思います。
この角度からは、本来戸隠連山から高妻山、北信五岳方面が見渡せますが・・・残念です。
結局この日も北アルプスの眺望をここ展望湿原から見ることはできませんでした。
本当にお天気は難しいの一言に尽きます。
ただこの日はほとんど風がなく、ランチタイムは栂池自然園一帯を一望できる場所でゆっくり摂ることができました。
時折バックカントリーで滑ってくるスキーヤーやボーダー達を遠くに、風の無いコンディションの中で気持ちよさそうにシュプールを描くその様を眺めながらのんびりです。
この日も下山は豪快にヒップソリで楽しみました。
「来年リベンジで白馬三山見にまた必ず来ます!」
この二日間ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
※3月19日の回は、天候不良(雨模様)につき、催行は見合わせました。
次回の栂池展望湿原ツアー(日帰り)は、3月26日・27日の二日間です。
担当ガイド:井村、河地(20日のみ)、榊
写真と文:榊