2022 小屋開け
昨日4月19日、先発隊の7名が燕山荘へ徒歩で入りました。雪の多い冬だったのできっと積雪量も多いのだろうと思っていたのですが、実際はかなり少ない状態でした。
昨日現在の積雪量の様子
第一ベンチ 0㎝
第二ベンチ 10㎝
第三ベンチ 30㎝
富士見ベンチ 50㎝
合戦小屋 100㎝位
燕山荘周辺150~200㎝
中房線には積雪はありません。
先日の上山の様子
登山口付近
登山口から第一ベンチまでは雪はありません。まだ、営業開始前とあって人があまり歩いていないので浮石が多くありました。
第二ベンチを過ぎると雪が出始めてきます。歩きなれているスタッフだったので、まだアイゼンは必要ありませんでした。
第三ベンチからやや雪が多くなってきて、固く滑るようになってきたので、ここでアイゼンを付けました。この時期の燕岳を登るには軽アイゼンやチェーンスパイクではなく、前爪のある10本歯以上のアイゼンを必要とします。
合戦小屋下
富士見ベンチから先は冬ルートを進むことになります。営業開始までには赤旗を立てたいと思います。
合戦小屋
合戦小屋に着いて、例年より雪が少ないことを感じました。いつもなら雪に埋まっている建物の上部がかなり顔を出していました。ちなみにここまで約3時間半かかりました。いつも歩きなれている我々スタッフもシーズン初めということもあり、体を標高に順応させるため、いつもよりかなりゆっくりと登りました。
上山日は風も弱く、森林限界を超え、雪面の上を歩くようになると雪の照り返しが強く、気温以上に暑く感じました。半袖になっているスタッフもいました。ただ、この時期はまだまだ雪が降ることもあります。春と冬が入り混じった季節となります。
気温が上がってくると雪が柔らかくなって、前の人の足跡をたどっても、埋まってしまうことがあり、思った以上の体力を消耗することになります。
そして、今日、新人や女性スタッフがヘリコプターで上がってきて、また、食料なども届きました。この時期の燕山荘をよくご存じの方ならびっくりされるかも知れませんが、玄関前には地面が出ています。いつもよりかなり、雪が少ない状況です。ただ、雪が少ないからと言って雪山のレベルが下がるわけではありません。ご注意ください。
いつもならこの部分を掘り出すのに1日以上かかるところがわずか30分で張り出すことが出来ました。うれしいやらびっくりするやらです。この時期は雪を溶かして水を得ているので、雪が少ないのも喜んでばかりいられません。
今年の新人スタッフ
入山メンバー
登山道の積雪状況は日々変わっていきます。出来るだけ最新情報をお伝えしたいと思います。コロナ禍になり、3度目の小屋開けとなりました。引き続きしっかりとした感染症対策をとりながら、この素晴らしい景色と登山の楽しさを皆様に体験していただけるよう、笑顔いっぱいで皆様をお迎えしたいと思います。
4月23日からの営業となります、今シーズンもどうぞよろしくお願いします。
河地