芽吹きは上へ。
安曇野から見る燕岳は白い部分がだいぶ少なくなってきましたが、その白い部分が朝日に赤く染まりきれいでした。残雪の山と水田。安曇野の5月はやっぱりいいですね。
登山口辺りでは今、新緑がとてもきれいです。今しかこの色を楽しむことが出来ません。
登りだしてすぐに咲き始めたイワカガミを見つけました。これからの季節咲く花の数が増えてきて、それらを探しながら歩くのが楽しい季節です。
そこから少し歩くと、新緑を背景にしてムラサキヤシオツツジが美しく咲いているのを見つけました。
第二ベンチを過ぎるとイワナシ、第三ベンチの前後ではバイカオウレンが。合戦小屋の手前ではショウジョウバカマが。10日ほど前に歩いた時には見つけられなかった花々が咲き始めていました。花の咲き具合が季節の進みを教えてくれます。
また、カラ松の芽吹きは第三ベンチ辺りまで進んでいます。残雪の山とのコントラストがいいですね。
さて登山道の様子ですが、第三ベンチを過ぎると所々雪が出てきますが、土の上を歩く方が多いです。富士見ベンチから合戦小屋は半分位が雪の上といった所です。 富士見ベンチ
合戦小屋
ここから燕山荘直下まではほぼ雪の上となるのでここでアイゼンを付けるといいでしょう。慣れた方ならチェーンスパイクくらいでも大丈夫かと思います。ただ、スリップした時、ストックでは止められないので、ここからはピッケルを使われといいかと我々スタッフも頻繁に合戦小屋まで行くのですが、ストックではなく、ピッケルを持っていきます。
合戦小屋上部
ほぼ夏道伝いになっています。
合戦の頭より上部
晴れていれば、展望も広がってきて本当に気持ちの良いところです。雪解けが進み雪の中から木々がどんどんでてきています。頻繁にルートを変えてはいますが、追いつかない時もあります。雪野の中からでてきた木々を出来るだけ踏まないよう御協力お願いします。
今日は朝は素晴らしい天気でしたが、山荘に到着する9時頃には早くもガスが沸き上がってきて展望は閉ざされてしまいました。そしてお昼ごろになると山荘周辺はガスにすっぽり包まれてしまいました。
夕方になると遠くで雷鳴が聞かれるようになり、あられが降り出してきました。天気予報通り、寒気が入ってきたことによる雷でした。幸いこの辺りではたいしたことありませんでしたが、近くの大町市ではかなり強い雷雨となったようでした。この季節、寒気という言葉が聞かれるときは雷に注意が必要です。山の上での雷は本当に怖いものです。
河地