コマクサの新芽。
今日の午前中は風の強い雨模様となりました。当然、展望もなく見るものは何もなかったのですが、もしかしたらそろそろコマクサの新芽が出てくるのではないかと探していると見つけました。日当たりが良く、風があまり当たらないところではいくつかの新芽が出始めていました。花崗岩で砂礫の多い燕岳はコマクサがたくさん夏になると咲きます。7月から8月上旬にかけてが見ごろとなります。こうして新芽が出てくるとこれからが楽しみなってきます。
また、そのコマクサからちょっと離れたところでは白い小さな花のウメハタザオがいくつか咲き始めていました。5月も今日で終わりですが山の上では小さな春が始まりだしているようです。
明日6月1日から個室の販売が始まります。そのため、部屋の隅々まできれいにして準備を整えました。個室のご予約は燕山荘松本事務所(0263-32-1535 平日9時~17時)またはWEB予約のみとなっております。
夕方になってようやくこの周辺はガスも取れ、展望が広がりだしてきました。安曇野には雲の影が映り、また、東の空にはもくもくとした雲が現れ、雨上がりの美しい光景が広がり始めました。
そんな夕方、外で作業をしていると小高い岩の上に一羽のオスのライチョウを見つけました。これからの季節、オスのライチョウはこうして小高いところで見張りをするようになるので、オスのライチョウは見つけやすい季節となってきます。ちょっと離れたところでじっと見ていると、僕のことなど全く気にしないで餌をついばみ始めました。
雪解けは進んできていますが、テント場にはまだたっぷりと雪が残っています。例年であれば7月の上旬までは雪の上での幕営になります。
夕方になり、気温はぐっと冷え込んできて、0℃近くまで下がってきました。日が沈んだ後、その上にある雲がピンク色に染まりきれいでした。
これは19時半頃の様子です。外に出てみて、この周辺の明るさには驚きました。外で本が読めるといえば少し大げさになりますが、そのくらいの明るさでした。街では明かりが灯り始めていましたが、標高の高いここ山の上ではまだまだ明るさが残っていました。ちょっと不思議な感じでした。
河地