水が上がった。
昨日あたりから寒気が入ってきて不安定な天候となています。今朝も今にも降り出しそうな黒い雲が西からどんどん流れてきていました。ただ、週間予報を見ていてもいよいよ梅雨入りが近いのか傘マークが多くなっていたので、今日がチャンスと思い水源地へポンプのセットに行ってきました。
燕山荘で使っている水は、約３４０ｍ下にある湧き水です。この水を集めてポンプで上げています。例年、最初はパイプの中に氷が残っているために送水管が破裂したりして、その場所を見つけてだすなどの作業が出てくるため、なかなか苦労するのですが、今年は１回で水が上がりました。これで水事情もだいぶ良くなりそうです。稜線上の山小屋においては水を得ることが非常に大変です。水がポンプアップできるようになっても水の貴重さは変わりありません。皆様にご提供できるまでもう少しかかりそうです。北アルプスのおいしい湧き水です。
昨日はシャクナゲの花を見つけましたが、今日は小屋の近くでハクサンイチゲが咲いているのを見つけました。これからの季節はどんどん新しい花が咲いてくるのでお花探しが楽しい時期です。
今日も燕山荘の近くにやってきました。面白いことにそこにちょうど合戦小屋へと向かうスタッフ通りかかり、まるでライチョウがお見送りをしているようでした。今年はとにかく小屋の近くでライチョウをみるチャンスが多くなっています。
ウソ
ウグイス
ツキノワグマ
草木の芽吹きが稜線上でも始まり出してきたせいか、様々な動物たちが元気に活動している様子を見ることが出来ました。新芽の草木は動物たちにとって、とても大切な食べ物となります。
午後になるとやはり雨が降り、遠くで雷鳴が聞こえました。暖かい空気と冷たい空気が入り混じって出来たものでしょう。この時期の寒気という言葉にはやはり注意が必要だと実感しました。明日は土曜日、再び賑わいが戻ってくるのでしょうか。この１週間で雪もぐっと減り、木々の芽吹きが始まり出し、季節の進み具合を実感できることでしょう。今は本当にいい季節ですね。
河地
