知る人ぞ知る
6月16日(木)午前11時現在の気温:17℃ 天候:晴れ
久しぶりに青空が広がり、爽やかな風が気持ちの良い日となりました。
こんな日は太陽の光を浴びて嬉しそうな花のもとに、蜜を目当てにたくさんの蝶が集まってきます・・・植物やヒト以外の生き物は自然の摂理のままに生きているのだなぁ・・・と、感じる光景です。
▼レンゲツツジとクロアゲハ
さて、突然ですが、皆さんは長野県の郷土料理といったら何を思い浮かべますか?
長野で人気の郷土料理といえば、「信州そば」「おやき」「馬刺し」「野沢菜」など色々、また「ソースかつ丼」「山賊焼き」など様々なご当地グルメがあります。
そこで質問です。タケノコとサバの水煮缶を使った長野県の郷土料理といえば何でしょう?
答えがすぐわかった方は長野県民かよほど長野県にゆかりがある方と推測されます。
正解は「たけのこ汁」です!
「たけのこ汁」は、主に北信濃で食べられている郷土料理。「根曲がり竹」と「サバの水煮缶」を使った味噌汁で、全国的には非常に珍しいものです。
▼「たけのこ汁」
「根曲がり竹」とは、千島笹(ちしまざさ)という笹の新芽で、地域によっては姫竹や細竹とも呼ばれており、初夏の極わずかな時期にしかとれない希少なタケノコです。
そして「たけのこ汁」に無くてはならないのがサバの水煮缶。「えっ!? 味噌汁にサバ缶入れるの!?」と私も初めて食べた時は衝撃を受けました(笑)。味噌汁にサバの水煮(生のサバはNG)を入れるのは地域独特の食べ方で、あっさりとした味噌汁に油とコクが加わり、「たけのこ汁」に欠かせない旨味にもなっています。今では珍しくもないサバ缶ですが、物流が現在のようには発達していない頃、海がない長野県では「サバの水煮缶」はとても重宝され以前はとても高価なものだったようです。ちなみにタケノコが採れる時期は地元のスーパーにサバ缶がずらりと並びます。
タケノコとサバ缶だけのシンプルな味噌汁から、具沢山の味噌汁など、地域や家庭によってつくり方は様々で、現在も各家庭でよくつくられており、親から子へ継承されている次世代に伝えたい大切な味となっています。まさに究極のソウルフードです。
召し上がったことがない方、ちょっと食べてみたいと思いませんか?
説明が長くなりましたが、その「たけのこ汁」、あるんです!ここ有明荘に!合戦小屋に!そして燕山荘にも!
有明荘では現在お土産として売店で販売していますが、近日中には昼食メニューに登場する予定です。
▼売店で販売中です。
この機会に是非、信州の味をお楽しみください。
旬のタケノコの加工品なので販売期間が限定されますので、ご了承ください。
(猪股ひ)