山と里での天気の違い。
さかきです。
朝方までは弱い雨が降っていたものの、日中は小康状態。
その代わり、次第に南寄りの風が強まり、夕方には平均15m/s、時々20m/s以上の突風交じりとなっています。
小さい大天荘の小屋全体が風できしむほどで、一歩テント場から稜線の登山道に出ると、まともに立って歩けない程です。
小屋の前から見下ろす安曇野方面は、時折有明山と陽の当たる池田町辺りを眺めることができますが、体全体にドンと突風が当たると、カメラ構えてジッと立っているのが難しい・・・画像では伝わりませんが。
槍・穂高連峰は終日雲の中でした。
テント泊予定の方がお見えになりましたが、あまりにもの風でテントの設営に着手することもなく、小屋泊に切り替えられました。天気予報ではこんな風であろうとは想像していなかったとのこと。
テレビ等で発表される天気予報は、あくまで地上予想に過ぎず、標高3,000m近い稜線は、時として想像を超える過酷な気象条件に見舞われること多々あります。
実際に今日の夕方、麓の天気は陽が照るほどの天気だったようですが、大天井岳周辺は、西側からどんどん雲が早い勢いで流れ込んでくるほどの突風が吹いていました。
独自で高層天気図等読み解ければ、この風を予期できたかもしれませんが、それはなかなか難しいものです。
今はインターネット等で様々な気象情報が入手できる時代です。逆に溢れかえる情報に惑わされかねませんが、その一つに山の気象専門会社「ヤマテン」さんがあります。山にお出かけの際、有効な情報手段となり得ます。有料サイトではありますが、例えばこういった山に特化した気象情報をなるべく多く入手して、ご自身の山行計画に反映できればよいのかなと思います。
事故怪我等遭難無きよう、安全登山をせつに願います。