山の上は涼しいです。
前線の通過が思ったより早かったのか、夜中にやや強い雨が降ったものの、日の出前には雨はすっかり上がり、ほとんど期待していなかった日の出も見ることが出来ました。予報が良くなかったときにこうした晴に出会うと随分と得をした気分になります。また、週末の今日は登山を楽しみにしていた方が多かったのでこうした天気の回復はうれしい限りです。
ご来光はあったものの稜線上の風は昨日ほどではありませんが、まだ強く吹いていて、西側の山々には灰色の雲がべったりとかかっていました。ただ、その灰色の雲でさえ、朝日を受け、ほんのりと赤く染まったのは少し感動しました。
その朝日が照らし出す新緑の山肌の色は何とも言えず美しく感じます。この色を楽しめるのはほんと今だけです。
日中、強い風はだんだんと収まっていきましたが、その風が創り出す雲の形は普段のものとは違い、雲の変化を眺めているだけでも楽しい一日でした。ただ、実際は週末とあって多くの方が登ってこられ、ずっと空を見ているというわけにはいきませんでしたが・・・
山の上では今日の日中、玄関先にある温度計は１６℃くらいまで上がり、山の上でも気温が上がり出してきたと感じさせられましたが、所によっては４０℃くらいまで気温が上がったり、麓の穂高でも３５℃くらいまで気温が上がり、各地ではかなり厳しいというより危険な気温となったようでした。山の上ではまだ所々に雪が残っているのに街では大変厳しい気候となっていて、山の上と下では随分と気候が違うものだと感じました。これから登山をされる方は篤くなってきますので涼しい早朝に登りだすのもひとつの方法かと思います。また、こうして気温が上がった日には夕立なども起こりやすくなるため、早く登って早く小屋に到着するのは理にかなったことかと思います。実際、今日も夕方には雷までとはいきませんでしたが夕立はありました。しかし、６月にこんなに暑くなると思いもしませんでした。
河地
