やっぱり夏はやってきた。
猛暑が続いていますが、山の上では朝は一桁台の気温になるため、長袖や薄手の防寒具が欲しくなります。また、今朝は西風が強く吹いていたため、余計寒く感じました。しかし、太陽の光が当たりだすとあっという間に暖かくなり、そして、暑くなってきました。夏至は過ぎましたがまだまだ太陽の光は強烈です。
朝のうちの風は思ったより強く、天気が良かったのにヘリコプターによる荷揚げは順延となってしまいました。その強い風のせいでしょうか穂高岳連峰にだけちょっと変わった雲がかかり続けていました。
今日は見通しがきく空でした。遠くの山々まですっきりと見えていました。天気も良かったせいか、また避暑のためでしょうか、平日の割には多くのお客様で賑やかになりました。コロナの感染症も収まり気味となってきて、山にもお客様が少しずつ戻ってきているような感じがします。だからといって油断は禁物です。小屋内ではマスクのご着用と大きな声での会話はお控えくださいますようお願いします。
今日は玄関の石垣のすぐ下にオスとメスのライチョウがやってきました。ハクサンイチゲをはさんで、毛づくろいをしたり、エサを食べたりとのんびりとした様子でした。しかし、このメスの周辺にはヒナの姿はありませんでした。
それからちょっとして別のライチョウを見つけました。こちらはおそらく先日見かけたヒナを連れたライチョウのようです。ヒナたちは元気に歩き回り、お母さんライチョウはなかなか大変なようでした。6羽のヒナたちがみんな元気に育っているのに安心しました。
今日の強い風にはこの小さなヒナはさすがに勝てないようで風に飛ばされている姿を見かけました。それにしてもこんなに小さくても元気いっぱいに生きている姿には少し感動を覚えました。今日は長い間この辺りにいて、多くの方々がこのかわいらしい姿を見ることが出来たようです。ただ、あまり近づきすぎてしまうと親鳥は嫌がるのである程度の距離を持って、優しく見守ってあげてください。ライチョウの写真を撮るには望遠レンズがあるといいかと思います。
今日は夕立もなく、夏空が一日中広がりました。日の入りが近付いても全然寒くなることはありません。外では多くの方々が素敵な時間を楽しんでいらっしゃいました。
日の入り時刻は今頃が最も遅くなっています。今日の日の入りははっきりとわかりませんでしたが、19時を過ぎていたようです。
日が沈んでからの赤く染まる雲はとても素敵でした。寒くないので外のベンチに座り、刻々と変わっていく空の様子を眺めていく方が多くいらっしゃいました。明日も暑くなりそうです。この異常なまでの梅雨の短さと連日の猛暑からは地球温暖化が実際に進んでいることを感じさせられ、少し恐怖を覚えます。この暑さに負けないでライチョウのヒナたちも元気に育ってくれるといいです。
河地