揚がりました。
さかきです。
4:30過ぎのご来光、素敵な朝でした。
テント場に居ながらにして、朝起きれば目の前に遠く剣・立山連峰、鹿島槍ケ岳方面が広がっている・・・まさに至福の休日ではないでしょうか。
今日の一番は、穂高連峰上空に広がる朝焼けのレンズ状の雲と、前穂高岳の左わきに現れた虹。
時間の経過とともに朝焼けは落ち着きましたが、虹はその輝きを増しました。
南や西の方角に現れる虹、それすなわち、いずれ北アルプス一帯もパラパラ降り出す予兆なわけで、確かに日中は小雨が降ったり止んだりの空模様へと変わっていきました。
しかしながら、虹を見ると幸運が訪れる・・・個人の勝手な解釈ですが、何となく手を合わせてしまったのは私だけでしょうか。
ちなみに、手を合わせたには理由がありまして・・・
そんなパッとしないお天気の中、今シーズン初の水源地からのポンプアップ作業に出かけてきたわけですが、その最初一回目の成功を、虹にかけて祈願した、というお話。
だいぶ少なくなったとは言うものの、まだ所々雪渓が残り、慎重を記しての作業となりました。
なにぶんにも、ガラ場だったり草生い茂る箇所だったりと、越冬して束ねたパイプを再度はわせる作業は、殊、今日のように小雨交じりの天気だと足場が悪く、油断すると簡単に足を滑らせてしまい要注意。
束ねずそのまま這わして越冬しているパイプの一部は、このように雪の重み等で破損することもしばしば。
何か所も補修やつなぎ合わせをして、一つのラインに仕上げていきます。このパイプラインを辿ると、その先には大天荘の裏にある貯水タンクへと続くわけです。
ということで・・・
今日一日かけて、なんとか無事に水揚げに成功しました。
今この時間も、水はこんこんとポンプアップされています。近いうちに、お客様へご提供する水も、沢の岩清水に切り替えられると思います。
夏本番に向けて気がかりだった作業の一つに目途が付きました。
今夜は「祝!水揚げ」、少しばかり一杯頂こうかな・・・
作業途中、ふと横を見ると一輪のクロユリ。
びしょびしょの作業の合間にあって、ホッと一息つかせてくれました。