湿った空気に覆われて。
梅雨が明けて、すぐに台風がやってきて、それ以降、むしむしとした日が続き、なかなか夏の空が戻ってきません。とはいってもたくさん雨が降るわけではなく、夕方にぱらっと降る日々が数日続いています。今日もそのような天気となりました。
昨日から今日にかけすっきりと晴れ渡りませんでしたが、たくさんの花が咲き、夏が始まり出した燕岳を皆様満喫できたようで、笑顔で下山される方が多かったです。
こうして一時、展望が広がる時間帯もありましたが、ガスに包まれる時間が多かったです。通常なら梅雨が明けた直後は、太平洋高気圧に覆われ、晴れが続く、梅雨明け１０日というのがありますが、今回はそうはなっていないようです。また、いつもであればこの時期はまだまだ雨の日が多いので、ここ最近の天気に特に違和感は感じません・・・
コマクサが元気よく、たくさん咲いています。ほんとうにきれいですよ。
こんなきれいな花を咲かせるコマクサですが、出てきた１年目は本当に小さなものです。この写真の中で数本緑色の針のようなものが出ているのがわかりますでしょうか。この砂礫のひとつはだいたい２ミリくらいのものです。そこからもコマクサの新芽の大きさがわかるかと思います。本当に小さなものです。
ミヤマクワガタ
ヨツバシオガマ
夏の初めはミヤマキンバイやシナノキンバイなどの黄色い花が目立っていたのですが、このところ紫や青っぽい花が咲き出してきました。白いハクサンイチゲはもう終わりかけていて、こうして次の花が咲き始めています。山の夏は本当に短く、お盆のころになれば朝晩の冷え込みに秋を感じるようになってきます。高山植物たちはこの短い間に精一杯花を咲かせます。だからこそこんなにも美しく感じるのでしょうか。
河地
