シャクナゲがきれいです。
雨が降ったりやんだりの一日でした。時々展望が広がりそうにはなるのですが、また、すぐに雨が降り出してしまうことの繰り返しでした。また、湿気も多く気温のわりには、歩くとたくさんの汗がでました。晴れていなくても、湿気の多い日は水分を多めに持たれるといいかと思います。
今日のような雨の日には合戦小屋では雨をよけて休憩することが出来ます。雨宿りにどうぞご利用ください。
ハクサンシャクナゲ
キバナシャクナゲ
燕山荘直下は先日より夏ルートとなりましたが、今日なんとなく冬ルートを通ってみたら、たくさんのシャクナゲが咲いていて、うれしい驚きでした。これまでに一度にこんなにたくさんのシャクナゲが咲いているのを見たことがありませんでした。また、雨に濡れ、美しさがより一層際立っていました。冬ルートはロープが貼ってあって入れないようになっていますが、通行禁止というわけではありません。このたくさんのシャクナゲが見れるのは数日しかないと思われます。よろしかったらどうぞご覧ください。きれいですよ。
東沢乗越経由のルートについて
先日、東沢乗越から中房へ下るルートの様子を見に行ってきました。このコースは合戦尾根から中房へ下る時の倍以上の時間がかかります。また、西大洞沢出合いから北燕沢出合いまでは河原を歩き、何か所かジャンプしての渡渉があり、登山道のグレードとしてはやや高いコースとなります。
写真のピークは北燕岳です。その斜面には美しいコマクサ畑が広がり、すでにたくさんのコマクサが咲いています。
北燕岳の東の斜面は今様々な種類の花がたくさん花を咲かせています。中でも今回目についたのはオオサクラソウとシナノキンバイです。オオサクラソウはこんなにもたくさんここ咲いているとは知りませんでした。これもぜひ皆様に見ていただきたい光景です。
今年はコバイケイソウの当たり年ではないようで花を咲かせているのはほんのわずかです。
このお花畑を少し過ぎるとライオン岩があります。ライオンが上を向いているように見えませんか?
東沢乗越経由で中房に至るルートはさきほども書きましたが距離も長いですし、渡渉などもあるのでどちらかといえば熟達者向けのコースです。自信のない方はこの辺りまで来てお花を楽しんで戻って合戦尾根を降りることをお勧めします。
その先へ進むと急に人気がなくなってきます。北燕平から少し下ると登山道上ではありませんが雪渓が残っていました。そして、その雪渓の脇に咲くチングルマはすでに花びらを落とし、胞子が出来ていました。この辺りにはたくさんのチングルマが見られます。
東沢乗越
ここから高瀬側に流れる川は東沢、中房側へと流れる川が中房川となります。かつては高瀬側へと続く道もあったようです。ここは餓鬼岳方面と中房方面への分岐点となります。ちなみにここの標高は合戦小屋より低くなっています。
東沢乗越より中房側
この谷底辺りを歩いていくことになります。標高が下がるにつれ緑がどんどんと濃くなっていきます。また、笹も多く滑りやすくなるので注意が必要です。この東沢乗越から標高を下げていくと携帯の電波はだんだんと届かなくなっていきます。次に電波が届くのは中房温泉の近くまで来た時です。
西大洞沢出合いから北燕沢出合いにかけてがこのルートの核心部となります。このような河原を所々ジャンプして対岸に渡りながら進んでいきます。大雨の際はおそらく通行は出来なくなります。
所々、ルートがわかりづらいことがあるので何か所かピンクテープは白い〇印を付けてきました。沢沿いのルートは大雨の時など沢の状況が大きく変わることがあり、注意が必要です。
ヤマオダマキ
こちらのコースは合戦尾根では見られない花々も見ることが出来ます。
こんな山奥によく作ったと思われる堰堤が何ヵ所か現れます。
今日現在、このルートは通行可能となっています。ただ、距離が長いのと渡渉などあり、合戦尾根と比べればずいぶんと大変なコースかと思います。特に小さなお子様にはあまりお勧めできないコースです。しかし、今回歩いてみて合戦尾根には見られない花々に出会うことが出来たり、何か所か川をジャンプして渡ったりと玄人には面白いコースかもしれません。ちなみに昭文社の山と高原の地図には実線ではなく、点線のコースとなっています。
河地