恋しい青空。
天気図を見ると日本列島にあるのは低気圧ばかり。あれほど強かった太平洋高気圧は一体どうしてしまったのでしょうか。今朝は少しだけ太陽が顔をのぞかせてくれました。それでもやはり湿った空気が入っているため、ガスの湧き上がりやすい天気でした。
そのガスや雲が有明山を越える滝雲となってきれいでした。
ガスが湧いたり消えたりで安定した天気ではなかったのですが、ガスを通して太陽の光を見ることが出来ました。このままいけば今日は展望が広がるのかと期待したのですがその後はガスに包まれてしまい、展望のない一日となってしまいました。それにしても6月下旬のあの早い梅雨明けは一体何だったんでしょう。青空が恋しくなってきました。
展望が広がらなくとも今の季節は花がきれいなのでカメラを向けるところはたくさんあります。雨上がりのコマクサには水滴が付き、それがきらきらと光り、とてもきれいでした。小屋の西側には数株の白いコマクサが咲いています。
ウラジロヨウラク
合戦の頭の下あたりではウラジロヨウラクも咲き出してきました。今の時期はどんどん新しい花が咲き出してきて、雨で展望がなくても登山道を歩くのがたのしいものです。この連日の天候の悪さのため、ヘリコプターによる荷揚げが出来ないため、男性スタッフは連日合戦小屋まで荷物を背負いに行っています。楽な仕事ではありませんがこういった花々が元気づけてくれます。
6羽のヒナたちは元気に育っています。連日のようにかわいらしい姿を見せてくれます。親鳥が砂浴びをしているとヒナたちもお母さんのそばによって来ていました。なぜ、寄ってきたのかわかりませんがほほえましい光景でした。しばらくこの家族の様子をながめているとヒナが先行してあちこち歩き回り、お母さんがそれについていくという光景はなんだかおもしろいものでした。時折、ヒナが飛んでいる姿も見かけるようになってきました。この調子で無事に育ってほしいものです。
河地