青空、少しだけ広がる。
なかなか、夏空がやってきません。今朝も山荘周りは真っ白なガスにつつまれてしまいました。しかも、気温は」８℃台と肌寒い朝となりました。この、海の日の連休辺りは、まだ梅雨明けしていない年もよくあるので、この連日の天気には、あまり心配していません。きっとそのうちに夏空はやってくるでしょう。
朝のうちは天気はいまいちでしたが、次第に青空が広がり出してきました。青空が空を占める割合がここ最近では最もおおくなったのではないでしょうか。
東側の展望は広がるのもずいぶんと久しぶりな気がします。今日は夕立もなく、ここ最近では一番いい？天気となったのではないでしょうか。
今日も６羽のヒナのライチョウの家族に出会いました。ヒナたちは本当に元気で歩みを止めることなく、次から次へと何かをついばみながら歩き回っていました。
じっとしゃがんでこの家族の様子を見ていると、足元近くまで寄ってきていた１羽のヒナが砂浴びを始めました。こんなちっちゃなヒナが砂浴びをするのを初めて見ました。
ハイマツ帯の中をうろうろしていたこの家族、ハイマツからハイマツへと飛ぶヒナの姿を見ることが出来ました。まだ、飛距離は短いのですが着実に成長している様子がわかります。こっちがじっとしていて少し距離を置いてみている分にはライチョウたちは警戒心をあまりもたないようです。しゃがんでしばらくこの家族の様子を楽しませてもらいました。
テント場の下の斜面にはニッコウキスゲが咲いています。先日載せたシャクナゲも今年はいつもと違い、たくさん花を咲かせているのですが、このニッコウキスゲもいつもよりたくさん花を咲かせているような気がします。今年は６月下旬の気温が異常に高かったせいか、花々の咲き方もいつもと違う気がします。
そのニッコウキスゲの傍らにはクルマユリも咲いていました。夏の中盤に咲く花々が今見ごろとなっているようです。
さらなる青空を期待したのですが、夕方になるにつれ雲が多くなってきました。すっきりと晴れ渡ったわけではありませんでしたが、槍ヶ岳の姿も見られ、登ってこられたお客様は皆さんうれしそうでした。山の天気はわからないこともたくさんあります。
夕方になるにつれ、灰色の雲はだんだんと熱くなってきました。そして、気温は１０℃を切り始めてきました。明日は日中でも気温はあまり上がらないようです。明日、稜線歩きを予定されている方は風の強さと雨の降り方にちょっと注意が必要となるかもしれません。濡れと風により夏でも低体温症になる可能性が出てきます。しっかりとした雨具と雨にも対応できる下着を着用されるとよいかと思います。
河地
