夏の一日。
さかきです。
日の出前、ものの数分の出来事でしたが、紅色の筋が上空を幾重にも走りました。
きれいの一言に尽きます。
ここ数日は、早朝の空が変化に富み、「明日はどんな光景を目にすることができるだろう」と、夜明けるのが楽しみになってきている今日この頃です。
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お天気が良ければ日の出直後の大天荘の食堂内は、燦燦と朝陽が差し込みます。少々眩しい気もしますが、食堂にいながらにして少し角度を変えれば剣立山・白馬岳・鹿島槍ケ岳方面を望むことができる時空間を味わえます。
ちなみに、日の出前は・・・
こんな感じ。
夜のランプ喫茶時は、長野市内から上田・佐久平方面の夜景が一望です。
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今、小屋の裏手の斜面は、この子らが元気いっぱいに咲き乱れています。
ウサギギク。先日もご紹介しました。
一様に太陽の方向を向いて咲いている様は、本当に里で夏を代表する花“ひまわり”とそっくり。何かこちらに語りかけているようで、じつに愛らしい花です。
こちらはオヤマソバ。
テント場辺りで盛りを迎えています。
▲トウヤクリンドウ 蕾
つい直近のヒュッテ大槍のブログでは、トウヤクリンドウが咲き出したとの記事を目にしましたが、こちらはもうちょっと時間がかかりそうです。
ただ、これが咲き出すと、我々大天荘スタッフの気分が秋モードへとシフトしてしまうため・・・まだまだ夏山を感じていたい我々スタッフとしては、今しばらくおとなしくしてもらうとありがたいなと思うところです。
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さて、久しぶりに雷鳥クイズを出したいと思います。
ちょっと難しいと思いますが、この画像の中に雷鳥は何羽いるでしょうか?
正解は、
親1羽、子供2羽でした。
そもそもこの子達を撮影しにきたわけではなく、さきほどのウサギギクが目当てだったわけですが、「ピヨピヨ」「クークー」と雷鳥達の鳴き声がする方向とウサギギクの咲いているポイントがほぼ一緒だったもので。
ちなみにこの家族は、母親1羽と子供6羽、生まれてからじつに全ての子供たちが無事にここまで成長してきています。
ご来荘のあかつきに、この家族を見かけた際は、引き続き暖かいまなざしでお見守り頂ければと思います。
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昨晩は、山岳遭難防止常駐隊の2名がパトロールで来荘、宿泊されました。
遭難救助はもちろん、涸沢を本拠地として遭難防止の啓蒙活動等をしながら、稜線各所を定期的に巡回しています。
このご時世、パトロールのあと、夜お酒を酌み交わして絆を結ぶといったことは一切できませんでしたが、今まで培った(と私は勝手に思い込んでいますが・・・)信頼で、今シーズンも双方で安全登山に寄与できたらと思います。
暑い中、お疲れ様です!