オヤマリンドウ。
今日も、低気圧と前線の影響で、稜線では強い風が吹き、また雨も時折強く降りました。気温も10℃を下回り、肌寒い一日となりました。この天気なので予定を変更される方も多かったです。無理をしないことは大切ですね。稜線では風が非常に強かったのですが山荘から少し下れば風はさほど強くはありませんでした。稜線が壁となってくれるので、東側に伸びる合戦尾根は今日のような日でも充分歩けます。また、写真のように樹林の中を歩く部分が多いので今日のような天気の日には助かります。
こんな天気でしたのでやはり登ってこられるお客様は少なくなってきました。雨が続いていたので登山道の水道を切りがてら、合戦小屋まで行ってきました。一番の目的はこの水道切りだったのですが、もう一つの目的はこのオヤマリンドウを見ることでした。毎年、このお盆のころになると合戦の頭あたりから合戦小屋にかけて、この色鮮やかな花が所々に咲きます。この花の青紫色がとてもきれいで僕の好きな花の一つです。今日は雨に濡れてより一層きれいでした。
今日驚いたのはナナカマドの実が所々で早くも紅くなっていたことです。合戦小屋のナナカマドもいい色に変わってきていました。思った以上に山の花々の季節の進みが早いものです。
クロウスゴの実
燕山荘のすぐ下にはサンカヨウの実が出来始めていました。これからは新しく咲き出す花はほとんどありませんが、こうした木々の実が花に変わって楽しませてくれそうです。
三角点の上あたりのコバイケイソウの葉っぱは早くも黄色くなり始めていました。８月中旬といえば、街ではまだまだ夏真っ只中なのでしょうが、山の上では小さな秋をたくさん見つけられるようになってきています。
合戦小屋の近くでイチヤクソウを見つけました。
稜線とは違い合戦尾根上では風も弱く、作業をしていると暑いくらいでした。こんなにも天気が違うとは思いませんでした。作業を終えて燕山荘に帰ってくると一時でしたが、燕岳や西側の展望が開けました。今回の前線の影響はもう少し残りそうです。街の天気予報が良くても山では前線の影響を長く受けることが多いので、街の天気予報ではなく、山の天気予報をご覧になられるといいかと思います。
河地
