ペットではありませんが・・・。
さかきです。
大天荘の受付カウンター越しにいつも目にする、ここのシンボルツリー ナナカマド(ちなみにこの子はウラジロナナカマドです)。
ここ数日はほとんど無風でしたが、少々の風が吹くと葉っぱや枝は大きく揺れ動き、台風や前線が通ると、全体がもみくちゃです。その動きは、何か生き物のようでもあり、何か我々に訴えかけているようでもありで、ペットのような存在です。
毎年元気に芽を出し、そして少しずつ大きくなっていくその様、じつに健気です。
今年も真っ赤な実となりました。
直に葉っぱも色づいてくるはずで、そうなると大天荘界隈は一挙に晩秋のムードが漂い始めます。
しかし今年はまだ朝晩の最低気温が5℃を下回るような極端な冷え込みの日が一度も訪れていません。
紅葉の色づき具合は、今頃の日中と朝晩の寒暖差が決め手になるとも聞きます。
この子を含めて、今年の北アルプスの紅葉具合はどうなるのでしょう。
ちなみにこのナナカマドにして、
その脇に咲くイワツメクサはまだまだ瑞々しさを保っています。
3,000級の稜線ですと、6月後半=春、7月~8月=夏、9月=秋と、冬以外の時期全てに渡り咲き続ける息の長い花です。
<おまけ>
数日前、客室から「ギャー!」という悲鳴が。
お聞きしたら、大きい“蜘蛛”がいるとのことで、その方の指さす方向を見たら・・・
確かに見えます、蜘蛛に。
しかし、この子は糸を出しません。
「ザトウムシ」です。
私、蜘蛛が大の苦手で、以前は勘違いして怖がっていましたが、ある時これがそうではないことを知り、それから平気になりました。
よーく目を凝らすと、登山道のあちこちで見かけます。殊、大天荘に限っては、8月後半から10月頭にかけて、館内あちこちで出没してしまいます。見た目は確かに気持ち悪いのですが・・・何も悪さはしませんので、大らかな気持ちで見守ってあげて下さい。
これまたペットのようで、なかなか愛嬌があります。