まだまだ夏を感じる一日。
昨夜は消灯の20時半頃よりガスが取れだしてきて、月や星がきれいに見えだしてきました。そのくらいの時刻だと天の川はちょうど小屋の上あたりに見えます。外に出たすぐは目が暗さに慣れていたいため、すぐには見つけられないのですが外に出て暗闇に目を慣らすと天の川が見えてくることでしょう。また、消灯の20時半には小屋の明かりも消えるので星がさらにきれいに見えてくることでしょう。
この晴天は朝になっても続いていました。この写真は4時40分頃のものです。まだ、街の灯りは残っている時間帯ですが、早くも東の空はオレンジ色へと変わり出してきました。今朝は冷え込みもそれほど強くはなかったので、未明から日の出まで外にいらっしゃる方も多くいらっしゃいました。きっと素敵な時間を過ごされたことでしょう。
そして、美しいご来光を見ることが出来ました。5時半少し前のことです。街で生活していると日の出日の入り時刻はそこまで気にならないかもしれませんが、山で暮らしていると日の出日の入り時刻がとても気になるものです。お食事時間は日の出日の入りを見やすいような時間に設定するため、この時間を把握することがとても大切になってきます。
昨日のように今日も東側には雲海が広がり、少し雲の多い空でしたがそのおかげでかえって美しい空が出来上がりました。太陽が昇り出すと気温も上がり出してきて、とにかく過ごしやすい一日となりました。
山肌の色は日に日に秋の色へと変わり始めてきていますが、今日は日中の気温も上がり、忘れかけていた夏を思い出させてくれるような一日となりました。イルカもこの空を気持ちよさそうに泳いでいました。
秋の晴天に誘われ、日中は今日も多くの方々で賑わいました。今日登ってこられた方々は本当にラッキーでしたね。きっと大満足な登山となったことでしょう。
日中は夏のようにガスが湧いてしまいましたが、日が沈んだ後そのガスが切れ、こんな美しい夕焼けを見ることが出来ました。ただ、この日の入り時刻まで小屋周辺がガスに包まれてしまったため、この突然現れた美しい夕焼けに気づかれた方は少なかったようです。燕岳で日中に湧いていたガスは日が沈むころに突然取れだすことがあります。今日はまさにそんな夕暮れでした。
河地