感動、台風一過。
さかきです。
台風14号による被害等、少なくともここ大天井岳周辺に関しましてはありませんでした。
明け方まで続いた激しい雨と暴風は、夜が明けるのと同時に弱まり、午前中早々には一旦視界がパッと開けました。
▲雲纏わりつく槍ヶ岳と牛首尾根(8:30頃)
▲雲の合間から高瀬ダム、剣・立山連峰と針ノ木岳(8:30頃)
風はぱったりと一時止みましたが、大気はまだ何となく湿っぽい感じ。
確かに、この後間もなくして台風の吹き返しの風により、一瞬にして辺りは真っ白になりました。
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午後から再び視界は開け、風も止み、
▲大天井岳山頂から主峰 槍ヶ岳
▲同じく高瀬渓谷の雲海越しに裏銀座主稜線
▲同じく燕山荘と燕岳 遠望 鹿島槍ケ岳方面
主だった峰々は雲海の上に顔を出し、実に見事な台風一過の様相となりました。
そして夕刻・・・
▲大天井岳と背後 裏銀座主稜線
▲雲海上 穂高連峰
▲槍ヶ岳と西陽が霧に煙る
息を呑む美しさでした。総じて台風が過ぎ去った後というのは、こういうドラマチックな展開が待ち受けることが多いものです。
▲中天井岳から常念岳とブロッケン現象
日の入直前、西側ばかりに気を取られ、ふと東側を振り向けば、見事な夕焼け空とブロッケン現象が。滅多にない組み合わせでした。
▲樅沢岳辺りに沈む夕陽
日の入は概ね17:53頃だったでしょうか。まともに日の入をしっかり確認できたのは久しぶりです。
そしてクライマックス。
▲常念岳と一列に並ぶ巻雲の筋
陽が沈んでから更に辺りの雲はピンク色に染まり、「スゴイ!」「きれい!」の連発でした。
天上沢から流れ出る、紫色に染まった滝雲の感じがじつにたおやかでした。
じつに変化の富んだ北アルプス一帯、台風一過の一日。
あらためて、「美しい」自然美に感動致しました。
<おまけ>
「いやー参ったぜ!夜中の雨凄かったよな、おかげで羽びしょびしょさ!」」
「僕だって。早く乾かしたいよー」
「いいよなー、人間たちは。ちゃんと屋根の下で寝られたんでしょ?羨ましいよ。お母さん、僕達にはそういう所ないのー」
はい、どうもすみませんね。