十三夜。
厳しい天候から一夜明け、朝には雨は上がっていました。冷え込みは思ったほど厳しくなく、氷点下とはなりませんでした。しかし、風が非常に強く、気温以上に寒く感じる朝でした。雨上がりとあって湿度も高かったせいもあります。同じ気温でも湿度が高い方が寒く感じるものです。
強い冷え込みではなかったのですが草木には薄っすらと霧氷が付いていました。夏には黄色い花で楽しませてくれたミヤマキンバイも今は葉っぱが紅くなり、夏とは違った美しさを見せてくれました。
昨日あたりから気温が一気に下がり、季節は秋から初冬へと入ってきました。気温が氷点下になってくると水のポンプアップを出来ない日も出てきます。今日も日中なんとか気温4℃くらいまで上がってくれたので水上げをすることが出来たのですが、これからは水上げが出来ない日も出てきそうです。節水にご協力をお願いします。さらに冷え込みが強くなれば、ポンプアップが出来なくなり、11月の小屋閉めまでやりくりすることになります。
今日の日中は燕岳は姿を見せてくれましたが、安曇野側はガスに包まれていました。ここでは雨は降っていないのに到着されるお客様は濡れての方がほとんどでした。不思議に思い聞いてみると合戦小屋より下では雨が降っていたようでした。どうやらこの周辺は雨雲の上になっていたようです。こんなこともあるのですね。
安曇野側の雲は夜になっても取れませんでしたが、夜になると星空が見えだし、そして、13夜の月が昇ってきました。この月は中秋の名月に次いで美しいと言われる月です。その頃になると気温は氷点下となっていました。今夜は寒い夜となりそうです。
河地