稜線ふく“風”。
さかきです。
終日風の強い一日でした。テント場から一歩登山道に出ると、体感的には平均して15m/s以上、時折25~30m/s以上の猛烈な突風でした。
雨も断続的に降り続いていましたので、この状況下では稜線歩きはかなりの困難を極めたものと思われます。
ということで、今日は小屋の前を通過される方は誰一人としておりませんでした。
昨日宿泊された方々のほとんどが今日も停滞。致し方ありません。
テント場もガラーン。
しかし、よく見ると人の影が。
風上側に向かってジッとこの強風を体に目一杯浴びています。
自然の息吹を肌身で感じたい一心だったとか。
下界で感じるそれとは別物だったそうです。風の強さはもちろんですが、香る風の匂いは、それこそ人工物に晒されていない、木や石や花、そして雲を形成する水分までといった自然の色々な物の、何とも言葉にできないものだったそうです。
明日も昼過ぎまではこの強風が続きそうですので、稜線歩きは注意が必要のようです。
【お知らせ】
明日以降、大天荘から槍ヶ岳方面に縦走予定の方は、お隣「大天井ヒュッテ」を過ぎますと、「槍ケ岳山荘」まで営業している小屋はありませんので、ご注意下さい。
ヒュッテ西岳・ヒュッテ大槍・殺生ヒュッテは今シーズンの営業を終了致しました。