厳しい寒さ。
気温は-7℃台と寒い朝を迎えましたが美しい光景が広がっていました。高瀬渓谷側には雲海が入り、槍ヶ岳の頭だけが雲の上に出ていました。昨日の日中はガスに包まれ、展望はほぼなかったので今朝のこの展望にお客様は寒さを忘れて大喜びされていました。
ガスに包まれていたおかげで、今朝は美しい霧氷が見られました。昨夜、少し降雪があったのか地面は再び白くなっていましたが積雪量は大きくは変わっていません。
今日の日中でも氷点下のままで厳しい寒さの一日となりました。日差しが出てくると少しは暖かく感じたのですが、雲に覆われていた時が多く、日差しはあまりありませんでした。10月のこの時期としては強い寒気が入ってきているため、このような冷え込みとなりました。
気温が上がらなかったためや風が弱かったため、合戦尾根に着く霧氷は夕方になっても残っていました。また、有明山の上部にも霧氷がびっしりと付いて白くなっていました。夕方、その部分に太陽の光が当たり、白く輝いていました。
夕方、うっすらと富士山の姿を見ることが出来ました。半分より上あたりまで真っ白になっていました。今回の冷え込みにより、標高の高い山々では積雪となったようです。ちょっとだけ見えた八ヶ岳連峰も標高の高い所では白くなっていました。
太陽は雲に隠され、日の入りは見えませんでした。しかし、反対の東側の空はほんのりピンク色へと変りました。日が沈むと急激に気温が下がり出してきます。日没頃で玄関先の温度計は氷点下7度、そしてさらに気温は下がっていき、20時頃には-8℃となってきました。
一気に冬がやってきたので、冬支度も急ピッチで進めています。氷点下の中での作業はなかなかつらいものがありますが、天気は吹雪ではなく晴れなのでなんとか順調に進んでいます。今日は第2別館を閉めたり、雨戸の移動などの作業を行いました。
この寒い中、テント場トイレの工事は進んでいます。随分と形になってきました。この凍えるような寒さの中、作業をされている職人さんには本当に頭が下がります。
合戦小屋
合戦の頭
クサリ場付近
昨日から今日にかけて積雪量はあまり変わっていません。所々に雪が残っているといったところでしょうか。チェーンアイゼンや軽アイゼンを付けている方が、2,3割くらいです。雪に不安を覚える方はチェーンアイゼンなどをおもちになられるといいでしょう。また、足回りだけでなく、とにかく寒いので防寒具はしっかりとお持ちください。
小屋閉めまでは約ひと月余りとなってきましたが、冬支度を少しづつ進めています。天気を見ながらその作業のタイミングを決めていきます。時にはお客様にご迷惑をおかけする場合もありますが、作業のタイミングを逃してしまうと後で大変なことになることもあります。通常営業と並行しながらの作業の日々が続いていきます。
河地