読書の秋
10月29日(土) 午後16時現在の気温:8℃ 天気:曇り
厨房スタッフ平木です。紅葉もそろそろ終わりはじめ、そろそろ冬の気配を感じますが、読書の秋、いかがお過ごしですか…?
登山家は読書家とはよく言ったもので、登山家の随筆や山行記をはじめ、山岳小説やはたまたマンガまで、山の本は様々あります。そして山小屋に行くとたいてい「ご自由にお読みください」と書いてある本棚があるように、ここ有明荘にも(ひっそりとではありますが)それはあります。ちょこっと紹介がてら、読んでいる皆さんもかつて山小屋で出会った『興味深い一冊』を思い出してみてくださいね!
まず1冊目はコレ。新田次郎の『孤高の人』。
実在した登山家、加藤文太郎をモデルにした作品で、単独行で日本アルプスに挑むカッコよさはもちろん、仕事や家庭に奮闘する人間模様も共感できる人が多いポイントではないでしょうか。
2冊目は長谷川恒男『生き抜くことは冒険だよ』。パキスタンの未踏峰ウルタルⅡで散った登山家、長谷川恒男によるエッセイです。寒さや孤独を超えて彼が見出した境地を、生々しい実録を通して描いた作品です。
3冊目は石塚真一の『岳』。言わずもがな山マンガの代表作です。日本アルプスの山々の壮大さもさることながら、読むだけで主人公・三歩の底抜けの明るさ・たくましさにも励まされます。ここ北アルプスにも様々なところが舞台になっているので、行ったことがある山を探しながら読んでも楽しめるかと思います。
これらの本たちは玄関は言って右手、『松の間』に置いてあります。温泉で疲れを洗い流した後、山行の思い出を読んでみるのもいいのではないでしょうか。冬の気配が近づいてきましたが、スポーツの秋も読書の秋もまだまだ楽しんでいきましょう!
(平木)