水源地、片付け。
さかきです。
▲日の出 6:03頃
太陽が昇る位置、浅間山の山頂を越したなと思ったのが先月の9月20頃、早いものであれから一か月以上経ったのかと思うと、シーズン通して月日の流れは本当に早いものだと、つくづく感じた今朝のご来光でした。
▲槍ヶ岳から南岳にかけて
▲穂高連峰
雪を湛えてのモルゲンロートは、神々しさを感じます。
というわけで、今日は水源地にある小屋の片づけと確認作業に出かけてきました。
水源地への道中、辺りを見渡せば、表銀座縦走路越しに槍ヶ岳、そして牛首展望台が望めるのですが、前回黄葉の走りだったダケカンバはすっかり落葉し、初冬の佇まい。
これはこれで美しくもあり、一抹の寂しさも感じたりします。
前回巻き取ったパイプライン、無事に冬が越せるようにロープで固定したり、小屋内部の片づけをと、手早く作業を進めます。
昼過ぎには概ね作業の目途がつき、女性スタッフが作ってくれたお弁当で昼ごはん。
毎シーズンですが、この場所でこのひとときは、小屋閉め間近ということもあり、色々なことを思い起こしながらの感慨深い時間です。
だからからかもしれませんが、格別にお弁当がおいしく感じます。
最後、小屋に雨戸を入れ、水源地にお神酒をお供えします。
稜線で山小屋の仕事に従事するからこそ、本当に“水”というもののありがたさを実感します。
今年も大変お世話になりました。
これで、小屋閉めに向けての大きな作業の一つが終わりました。
シーズン中、何度となく往復するこの道。去りがたし思いが、何度も足を止め、この木々から垣間見える槍ヶ岳のその姿を何回も見ながら、帰路に就きました。
最後、稜線に出ると、西に傾いた太陽の陽ざしが、有明山の山腹の紅葉、そして麓安曇野の稲刈りが終わった田んぼの茶色と化したそれを、鮮やかに照らし出しているのが見えました。
明日、大天井岳界隈は降雪予報が出ています。
これでまた一つ季節が先へと進むことでしょう。
いよいよ明日は11月です。