美しい初冬の風景。
昨夜、消灯時刻の20時半頃にはまだ雪が降ったりやんだりでしたが、明けて今朝はきれいに晴れわたりました。そして、日の出前のまだ薄暗いころ、昨日の降雪によって白くなった山々が浮かび上がるように見えていました。
そして、太陽が顔を出すと真っ白くなった山肌がピンク色へと染まり始めました。この赤く染まる雪面を見るといよいよ冬がやってきたなと感じさせられます。
昨日の雪は気温が高めの中の雪だったので、太陽の光が当たりだすとどんどんと解け始め、屋根に積もった雪も大きな音を立て落ちました。この真っ白な光景は今だけだとカメラを持って、小屋の周りを歩き始めました。ただ、所によっては長靴がぎりぎり埋まらないくらいの深さの雪の所もあって、雪に足を取られ、歩くのは結構大変でした。
また、霧氷もきれいでした。ただ、これを近くで見ると氷のようになっているところもあり、霧氷ではなく雨氷も混じっていたのか、また、太陽の光で解けたのか判断はつきませんがとにかく美しいものでした。
山の上では朝から快晴でしたが、松本平をはじめ、ここから見える盆地にはお昼過ぎまで雲に覆われていました。また、今回の降雪は2500m位より上では白くなりましたが、それより下では雨またはみぞれだったようで標高の高い所だけ白くなり、それがより一層際立っていました。
燕山荘グループの大天荘は明日が営業最終日となります。縦走へと向かわれる方も多くいらっしゃいました。縦走路は多くの方が歩かれたのでツルツルになっているところもあるかもしれません。
晴れ割った今日は遠くの富士山もきれいに見えていました。燕山荘周辺は雪で真っ白ですっかり冬景色ですが、下の方を見ればまだ紅葉の山肌が見られ、山の上と下ではずいぶんと季節が違うものだとこの光景を見て、改めて感じさせられました。
期待通りの美しい日の入りを見ることが出来ました。
今日一日で日当たりのよいところでは随分と解けましたが、小屋周辺では雪の上を歩くところが圧倒的に多くなっています。明日は比較的気温も高めなのでさらに雪解けは進むかと思われます。チェーンアイゼンや軽アイゼンなど雪山歩行に不安な方はお持ちになられるといいでしょう。雪による照り返しが眩しいです。
明日までは好天となりそうですが明後日は厳しい冬の天候となるかもしれません。最新の情報を得て、それ相応の装備をご準備ください。
河地