冬型の気圧配置。
真冬の縦縞の西高東低とまではいきませんでしたが、天気図は西高東低の冬型になってきました。朝の冷え込みは厳しいものではなかったのですが、西風が強く、雪がちらちらと混じり、ガスに包まれ展望はまったくありませんでした。その後、雪がちらつく時間が長く続きましたが、午後になると燕岳が姿を見せるようになってきました。ちらちらと降る雪だったので降雪量は大して変わってなく、燕岳もあまり白くなっていませんでした。
こんな天気の中。小屋のすぐそばに2羽のライチョウがやってきました。そのうちの1羽は雪に穴を掘って、隠れているのかと思いきやしばらく見ていると砂浴びのように雪の中で体をぐるぐると回していました。その度に穴は大きくなっていきました。雪で砂浴びのようなことをしているのは初めて見かけました。この2羽はしばらく同じところにいましたが、日の入りが近づくとエサを求めて、その辺を歩き回っていました。たくさんの羽毛に包まれたライチョウたちは寒くはないのでしょう。
夕方になると気温はどんどんと下がり始めてきました。寒さは厳しかったのですが、天気が回復すると山頂へと向かわれる方もちらほらといらっしゃいました。また、木々には霧氷がびっしりと付き、寒さが厳しいゆえの美しい光景を目にすることが出来ました。
夕方になり、さらに寒気がどんどんと流れ込んできて、玄関先の温度計は-7℃まで下がってきました。週末の明日は晴れても厳しい寒さとなりそうです。しっかりとした防寒対策をしてお越しください。合戦小屋は営業しており、お汁粉のご用意もあります。ただ、念のためお湯などの暖かいものをお持ちになられるといいかと思います。寒くなるこれからの季節一旦体を冷やしてしまうとなかなか元には戻りません。体を冷やさないことが大切となってきます。そのためにはカロリーの高い行動食をお持ちになり、こまめに接種することが大切になってきます。
河地