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燕山荘

厳しい冷え込み。


今朝はこの冬一番の冷え込みとなり、日の出前ごろより玄関先の温度計は-9.7℃を示しました。とにかく厳しい寒さでした。しかし、夜明け前のオレンジ色の空は寒さが厳しいほど美しくなってくるような気がします。ちょうど日が昇る辺りに雲があったため、通常の日の出時刻より少し遅くなりましたが、多くの方々は外で長い間ご来光を楽しまれていらっしゃいました。

日曜日の朝の玄関前は出発される方で活気付きます。昨日今日と天気が良かったので、皆さんとてもいい顔をされて下山されて行かれました。

日が昇れば、真っ白になった槍穂高や大天井岳が輝き始めます。こちらはすっかり冬の装いとなっているようです。燕岳はというとまだこのような感じであまり白くなってはいません。ただ、合戦の頭の上の日影部分には雪が残り、つるつるとなっているところも多く、ほとんどの方が軽アイゼンやチャーンアイゼンを装着されています。

日帰りの方もそこそこいらっしゃいましたが、夏と比べれば人通りも少なく、静かな一日でした。明日はヘリコプターによる物資輸送があるため、ゴミや空ドラム、空プロパンなどの下げ荷を作りました。見た目は暖かそうなのですが、やはり気温は低く、気温はかろうじてプラスになる程度で、ちょっと着込んで作業をしないと寒く感じました。また、雪による照り返しも強いため、サングラスは欠かせません。

15時を過ぎれば早くも夕方の気配が漂い始めてきます。本当に日が短くなったのものです。

一昨日辺りから、この2羽のライチョウがへリポート下のナナカマド周辺によく姿を現します。今日も何度かこの細い枝の先端部分に登り、赤い実をついばむ姿を見かけました。面白いことに木の枝が大きくしなってしまうため、何度も落ちる姿を見かけました。本人たちは必至なのでしょうが、見ているととても面白い光景です。

美しい日の入りが終わってしばらくすると明後日満月を迎える月が東の空からのぼぼってきました。満月が近いこともあって月明かりは明るく、ヘッドランプなしでも歩けるほどです。

すっかり暗くなった19時頃、燕岳の上には北斗七星が見られました。風も弱く、静かな夜となっています。しっかりと着込んでさえいれば、こんな夜空を眺めるのも楽しいものです。とはいっても今夜は寒い夜となりそうです。

河地

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