満月。
さかきです。
今晩で現地からの最終更新となります。
営業最終日以降は、怒涛の如く小屋閉め作業に追われる日々でした。しかし、ようやく目途がつき、今宵の更新に至ります。
今日は、満月。加えて、色々な要素が数百年に一度重なる、天文学的にはかなり貴重な皆既月食も見ることができる、そんな月夜だったようです。
▲月の出直後
ようやく外作業を終え、ふと東の空を見れば、残照半ばですが、真ん丸のきれいな月がしっかりと見て取れました。
その後、小屋の中での作業に追われ・・・それでも窓からはちょいちょい皆既月食の様子は観察しておりました。
神秘的な天文ショー、十分に味わうことができました。
▲有明山と麓安曇野方面の夜景
先日も認めたかもしれませんが、新型ウィルス感染症が流行り出しての3年目の今年は、本当に山小屋業界にとってこれほど神経尖らせた年はなかったように、私は感じました。
▲月明かりに照らされる槍・穂高連峰
そんな中、どこへ出かけられても、ましてや大自然を一目触れたいだけなのに、山の上に来てまで登山者の皆様には、多岐に渡る感染症拡散防止対策へのご協力の中、人波途絶えることなくお越し頂けたことは、本当にありがたいことでした。
▲今シーズン最後の小屋の灯が灯る・・・
この先、この新型ウィルス感染症がどうこうなるにせよ、来シーズンも多くの登山愛好の人達に十分山を楽しんで頂ける環境作りに邁進していくのみ!と、今晩の月夜を見て、気持ち新たにした次第です。
皆既月食は終わってしまいましたが、今宵の満月の如く、暗い夜を明るく照らし出すこのパワーにあやかり、来年もここ大天井岳の地で元気に明るく登山者の皆様をお迎えし、楽しいひと時を過ごして頂くそのお手伝いを、と思います。
さて、今一度満月見ながらちょっと一杯ひっかけてから床に就くことにします・・・