今シーズン最後の夜。
今朝はどんよりとした空となりました。ただ、展望はきいていて白くなった槍ヶ岳もきれいに見えていました。
安曇野には朝霧が出ていて、それがそれほど濃くはなかったのでぼんやりと建物が見えて、なんとも不思議な光景でした。
その後、稜線では風が強まり、所々雪煙が舞い上がり始めました。明日以降の天気予報は下り坂なので早くもその前兆が見られだしてきたのでしょうか。所々にレンズ雲も現れ出してきました。
しかし、天気は回復してきて初冬の美しい景色が望めました。中房線は今月いっぱいはまだ開通しているため、日帰りの方がちらほらと登って来られました。今日は気温も低くなく、登山にはふさわしい天候となりました。
今日の穏やかな天候の下、小屋閉め作業は順調に進み、明日には下山できそうです。ただ、明日は雪ではなく雨の予報となっています。小屋閉めの時に雨なんて未だかつて経験したことがありません。なんとか雨が降る前に降りられるといのですが。また、今回の雨を境に季節はまた一歩進むようで冬らしい天候となるようです。雪がたくさん降ってしまうとラッセルに苦労して、日帰りでの登山は困難になってしまいます。
お昼を過ぎれば、日帰りの方の姿もなくなり、小屋周辺は急に静かになってきました。この静けさからいよいよ小屋閉めだと改めて実感させられました。そして、夜になれば街の灯りがきれいで東の空にはV字のおうし座やスバル、火星などが街の灯りに負けじと輝いて見えました。燕岳は星もきれいに見えますが松本平や長野市、佐久方面の夜景がとてもきれいに見えるところでもあります。明日の夜はこの夜景の中の人となっていることでしょう。
河地