燕山荘からメリークリスマス。
山の上から「メリークリスマス。」街では賑やかになっていることでしょう。ここ燕岳では雪で真っ白なホワイトクリスマスとなっています。
朝の内、一時だけ風雪が弱まり、ぼんやりと太陽や燕岳の姿を見ることが出来ました。この風雪でテント場当たりの雪庇もずいぶんと発達しました。その時間の天気図を見ると等圧線はやや緩んでいました。しかし、今日の21時の予想天気図を見ると再び縦縞の強い冬型になっていました。実際の天気はその予想天気図通りで、お昼頃より再び風雪が強まりだしてきました。
今朝の出発時の玄関前の様子です。この厳しい天気だったので皆様燕岳の山頂を踏むことなく下山となってしまいましたが、昨日の厳しい風雪の中、また、深い雪でラッセルが大変な中、登って来られたその達成感なのか皆様とても満足そうな顔をして下山されたのが印象的でした。今日登って来られたお客様はそのトレースのおかげで比較的早い時間に小屋に到着されました。トレースがあるかないかによってコースタイムはかなり変わってきます。
第1回目の燕岳冬期登頂ツアーの皆様も山頂こそ踏めませんでしたが、いい顔をして下山されて行かれました。厳しい冬山を体験できたことは、今後の登山につながるものとなることでしょう。晴れて素晴らしい景色が見られることが一番なのでしょうが、こうした厳しい冬山を体験するというのも燕山荘ならではのツアーなのでしょうか。
今日もクリスマスケーキをご用意いたしました。あれこれ試行錯誤しながら、少しでも皆様に喜んでいただけるように頑張って作りました。ケーキをお出しした時の皆様の笑顔と歓声がとてもうれしかったです。街の華やかなクリスマスとは程遠いですが、山の上のクリスマスを楽しんで頂けたことと思います。
河地