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燕山荘

冷え込んだ朝から晴天へ。


昨日の日中から降り出した雪は夜には上がり、満月に近い月が明るく燕岳を浮かび上がらせてくれました。21時頃ともなれば、テントの明かりも少なくはなりましたが、この時期らしいテント村がきれいでした。ただ、風は冷たく寒い夜になりました。

朝になっても寒気は抜けていないのか、冬のような鉛色の空が広がり、また風も非常に強く、とても寒い朝を迎えましたが、さすがゴールデンウィーク中とあって多くの方々が寒さに震えながら、ご来光をご覧になられていらっしゃいました。寒くても多くの方々と一緒にご来光を見ると寒さも少し緩んだ様な感じになりました。

風もだんだんと弱まっていき、燕山荘の春山登山教室の皆様は燕岳に登頂し、元気に戻って来られました。燕岳までの登山道は雪の上を歩くより、地面を歩く方が多くなっていますが、今朝のように冷え込んでカチカチの場合はアイゼンがあったほうがいい場合もあります。日中、気温が上がればアイゼンはなくても大丈夫かと思います。今の時期は気温により雪面状況が大きく変わるのでその時の状況に合わせた装備選びが必要となってきます。

日中は天気がどんどん良くなり、この時期ならではの美しい展望が広がりました。白く染まる槍穂高、5月の太陽に照らされる安曇野の水田、たくさんの登山者。2日、3日、4日あたりが今年のゴールデンウィークの人の流れがもっとも多くなりそうです。

日の入りも遅くなっていき、18時半近くになってきました。また、太陽が沈む位置もどんどん燕岳に近づいていきます。

そして、今日のもっともうれしいお知らせは小屋のすぐ近くでライチョウのつがいに出会えたことです。オスの姿はよく見かけていたのですが、メスと一緒にいる姿を見たのは今日が初めてでした。皆様もであるチャンスがあるかもしれません。ただ、追いかけまわしたりするといやがるのでそっと見守りましょう。

 

連休中盤に入り、常念岳方面へと縦走される方も多くなってきました。ただ、思った以上に時間がかかって戻って来られる方もいらっしゃいます。この時期は夏とは違う冬ルートであることも知らない方も多いです。今の時期の縦走は登山のレベルとしては高いものですので、無理はなさらないで下さい。

河地

 

 

 

 

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