気持ちのいい晴天。
今朝は氷点下の冷え込みで風も強く吹いていて寒い朝を迎えました。しかし、寒かったですが久々の晴れに心は踊りました。やはり晴れはいいですね。
しかし、その強い風もだんだんと弱まっていき、５月の強い太陽の光が白い山々を照らし出しました。一昨日降った雪のせいなのでしょうか、標高の高い山々は白さを少し増していました。黒々とした大天井岳が知らないうちに白くなっていました。
小屋明けと同時に始めてきた本館の除雪は今日地面まで到達し、終了となりました。地面が出た時はいつもみんなで万歳をするほどうれしいものなのですが、雪の少なかった今年は比較的あっさり地面まで到達してしまい（それでも小屋の3階まで雪に埋まっていました）喜びはいつもより少ないものでした。本館が終わった後は別館周辺の除雪へと移ります。これもあと2週間もしないうちに終わってしまいます。今日の日中は湿度も少なく、空気も少しひんやりとして、とても気持ちの良い一日でした。登って来られたお客様は多くはありませんが、きっと最高の5月の山を楽しむことが出来たでしょう。ここ最近、気になることは外国からのお客様が増えてきたことなのですが、雪があるのにもかかわらず、ピッケルやアイゼンを持っていなかったり、夏山感覚で来ていらっしゃる方が多いことです。外国のお客様にどうお伝えするかなかなか難しいところですが、5月の燕岳は、まだ雪のある山だということをもっと強く発信していかなければならないと強く思いました。
静かで穏やかな夕日でした。日の出は4時40分前、日の入りは18時40分過ぎ、ずいぶんと昼が長くなってきました。日が長いとついついオーバーワークになりがちですがそこはしっかりと管理していきたいと思います。
明日も気温が上がりそうです。雪面の上はかなり気温が上がることが予想されます。これまでより多めの水分をお持ちになられ、水分補給をこまめに行いながら登ることをお勧めします。
河地
