水源地視察。
氷点下にもならず、穏やかな日の出を迎えました。御来光は4時40分より早くなってきています。今朝の太陽は真っ赤でとてもきれいでした。
山の上にいると日中でもまだまだストーブを必要としているのですが、ここ数日、街ではかなり気温が上がっているようですね。山の上と下での温度差がより一層大きくなっているような気がします。昨日まで真っ白だった大天井岳の雪が急に減りだしてきました。二日ほどで山肌の色はこんなにも変わるものかと少々驚きました。
奥に見えるのは燕岳の山頂です。
今日は水源地へと視察に行ってきました。例年、今位の時期にこの作業となっています。今年は雪が少ないのでもしやとは思っていたのですが、現場に近づくとすでに水が流れる音が聞こえ、水が湧き出す少し上の岩が出ていました。こんなことは初めてです。それでも水を引く配管を通すところやポンプ小屋を掘りだしたりと掘るところはありましたが・・・。まるで今の状態でまだ水揚げをすることは出来ませんが、今年はこのままいけばもう少し早く水のポンプアップが出来るかもしれません。
蛙岩手前から見る燕岳
西風のあたる西斜面は雪が風に飛ばされているため、もともと積雪量は多くはありません。こうしてみるともうほとんど雪はありません。
積雪期、大天井岳へ向かう場合は蛙岩の安曇野側には雪があるため、通行できなくなるので岩のトンネルをくぐることになるのですが、さすがにもう雪は少なくなっているだろうと様子を見に行くとすっかり夏道が出ていて、もうトンネルを通る必要はありませんでした。ただし、大天井岳直下はまだ冬ルートなので決して夏道へは入らないでください。
昨日今日と続いていた晴天も一旦終わりとなりそうです。夕方になり、灰色の雲にだんだんと包まれてきました。明日は再び天気が崩れ、雨となるかもしれません。そうなるとさらに雪解けは進みそうです。
連日、燕山荘のすぐ近くでライチョウを見かけるようになってきました。オスはもう縄張りを得たのでしょうか、小高い丘の上で見張り活動のようなことを行っていました。
河地