ガスに包まれて。
朝になると天気はすっかりと回復していました。すっきりとした晴れではありませんでしたが、昨日、雨の中登って来られたお客様は360℃の大展望に大変喜んでいらっしゃいました。
雲海が広がり、安曇野の街は見えませんでしたがここは雲海の上に出て、輝く太陽に照らされ、気持ちのいい朝となりました。
雪解けがどんどん進んでいることによって、雪の中からダケカンバがどんどんと姿を現してきました。こうしてみると合戦尾根上部はダケカンバが非常に多いことが分かります。そのため秋の合戦尾根はダケカンバの黄色い美しい黄葉に染まります。
昨日、雨が上がったのが夕方だったため、あまり下まで様子を見に行っていなかったので、今朝改めて見に行って、合戦の頭より下の雪の減り具合には驚かされました。この調子だと数日中には登山道の雪切をする必要が出てきそうです。
晴天の土曜日となると思っていたのですが、下の気温が高いので昨日の湿気のせいなのでしょうか、9時を過ぎると夏のように安曇野側からどんどんガスが湧き上がってきてしまいました。
日中になるとさらにガスが濃くなり、燕山荘周辺はすっぽりとガスに包まれてしまいました。それでも寒くなかったので外でゆっくりとされる方が多く、週末らしい賑わいとなりました。また、テント場もゴールデンウィーク以来、満杯となりました。テント泊の方へのお願いですが、今現在テントは雪の上に張ることになります。整地する際のスコップは各自お持ち下さるようお願いします。また、いまだにテント場にはゴミや食べ物のカスが落ちていて、それを狙ってカラスがやってくるようになってしまいました。本来、いるはずのない動物がここまでやってきてしまうのは人間のせいです。ここの生態系を維持するためにもゴミ、食べ物の汁など残さないようお願いします。このところ連日のようにやってくるライチョウの姿を見るとそう感じます。
河地