雪切。
今朝は天気が目まぐるしく変わっていきました。4時33分頃、太陽が昇ってきました。
すると突然ガスが西側から流れ出してきて、ついさっきまで展望が広がっていたのですが、一瞬にして周りが真っ白になってしまいました。しかし、東側だけは少し抜けていて、幻想的でとても美しい光景を見ることが出来ました。ほんの一瞬の出来ごとでした。その後は終日ガスに包まれ、霧雨のような雨が降る時間帯もありました。
気温の低い日もありましたが、このところ雪解けがどんどん進んできて、雪の中から木々が出てきて歩きにくいところがあったので、週末を前に雪切へと出かけました。思った以上に雪切をしなければならないところがたくさんあり、ほぼ一日がかりの作業となってしまいました。また、今日は気温が低めだったせいもあって、雪が固く、作業に少し手こずってしまいました。しかし、そんな作業中、通りががりの方々から「お疲れさまです」「ありがとうございます」の声をかけていただき、励みになりました。
急な斜面を雪切するときにはこうしてアイゼンを付けて作業を行いました。チェーンアイゼンや軽アイゼンでも上下山は可能かとは思いますが、気温が低かったりすると雪が固くなり、やはり前爪のあるアイゼンが欲しくなることもまだあります。また、合戦小屋へは連日スタッフがここから通って作業をしていますが、その際には必ずピッケルは持って行っています。先日も書きましたが、スリップした際、ピッケルがないと止めることは出来ません。雪が少なくなってきてピッケルやアイゼンを使う区間は少なくなってきましたが、まだそれらの装備はまだ必要です。
今日の作業中、合戦沢の頭と燕山荘の中間あたりのカラマツが芽吹き出してきているのを見つけました。これからの季節、様々な木々の芽吹きや、花々が花を開き始めたりと日ごとに山の遅い春を見つける機会が増えていきます。それを探すのがしばらくの楽しみとなりそうです。
河地
