季節はどんどん進む。
今朝は少し雲が多い朝でしたが、雲のすき間から光が差し込みきれいでした。その後、雲は少なくなりきれいな青空が広がりました。こうしてみると山の雪もずいぶんと少なくなったと感じられます。
ここ数日で雪解けも加速してきて、歩きにくくなっているところも多数出てきたので、合戦沢の頭から燕山荘直下にかけての雪切を行いました。クサリ場にはもうクサリを付けることが出来ました。5月中にこのような状況になることは初めてのことです。改めて雪の少なさを実感させられました。雪切もだいぶ出来たので慣れた方ならチェーンアイゼンを付けていれば上下山は可能かと思われます。ただ、雪切をしている際にもスリップしている方を多く見かけたので、雪に不慣れな方はピッケル・アイゼンをお持ちになられると良いかと思います。
カラマツの芽吹きが稜線までやってきました。新芽の緑は本当に美しいです。
今の季節、ここから見る安曇野は水田がキラキラと光って、とてもきれいです。この時期にしか見られない光景で何度見ても美しいなと感じます。しかし、午後になってくると気温が上がってきたせいで稜線の東側(安曇野側)には夏のようなガスが湧いてきて、何も見えなくなってしまいました。
連日のようにオスとメスのライチョウが小屋の周りにやってきます。というよりこの辺りに住み着いているようです。ライチョウに出会える機会が非常に多くなっています。日中は玄関の前にメスがやってきて、燕岳をバックにポーズをとってくれました。また、先日は珍しく燕山荘の屋根の上にいるライチョウを見かけました。この時、このライチョウはいつもの見張り台にいたのですがカラスがやってきて、こちらへと逃げてきました。ライチョウにとってやはりからすは怖い存在のようです。カラスは人が落とした食べ物を目当てにやってくるので食べ物やラーメンの汁なども捨てたりしないようお願いします。
日の入りは18時50分頃でした。その頃になると気温は2℃台まで下がり、ひんやりとしてきました。この先、台風の影響が気になるところですが、今日は天気のいい気持ちの良い一日となり、5月の締めくくりにふさわしい1日となりました。
河地