大雨の後の満月。
昨日の大雨は夜明け前には上がっていて、日の出頃より青空が広がり出してきました。ただ、南東方向には昨日の強い雨を降らした前線の後面なのでしょう。真っ黒い雲が見られました。その後天気はどんどんと回復していき、7時頃には中房線の通行止めも解除され、いつもより少し遅いスタートで週末の登山を楽しみにいらっしゃいました。
そして、驚いたことに燕山荘のすぐ下では春の訪れを知らせるミネザクラが早くも数輪花を咲かせていました。ちょっと驚きでした。
そして、ダケカンバの芽吹きも小屋の直下で始まり出してきました。ダケカンバの多い合戦尾根はダケカンバの芽吹きが始まってくると山肌の色が緑色に変わってきます。
山荘直下
合戦の頭
昨日の大雨は雪解けをかなり進めました。山荘直下の夏道も形がはっきりとわかるようになってきました。木々の中から大きな木がどんどん出てきて、歩きづらいところも何ヶ所か出てきているので、木の掘り起しを行いました。今回の雪解けで今も残る合戦の頭から燕山荘直下までの雪の状態が大きく変わり、慣れた方であれば、靴底の固い靴を履いていればアイゼンはいらないでしょう。雪上歩行に不慣れな方や靴底の柔らかい靴なら軽アイゼンやチェーンアイゼンがあるといいです。
今日もこのライチョウくん、燕山荘のそばまでやってきて、えさをついばんでいました。こちらがしゃがんでじっとしていると僕のことなどお構いなく、えさをついばんでいました。同じところのエサは少ししか食べないようで、ちょっとついばんでは移動して、ちょっとついばんでは移動してを繰り返していました。これも何か意味があるのでしょう。
雨に空気中のちりが現れ、空気が澄んで、空がとてもきれいな一日でした。夕方になり、寒気が入り出してきたようで、寒気による雲が出来てきて、日の入りはその雲に遮られてしまいました。その後、反対の東の空を望むと満月が上りだしてきました。大雨の後の満月、なんだか素敵に感じました。
河地